白い仮面の奥に【逆先夏目】

Voix de l'ange 5 ページ7

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今日も今日とて私は台本に目を向けている。演劇科はただ単に公演だけをこなしていればいいわけじゃない。寧ろ公演こそが集大成であって、それにはいままでに勉強した数々の知識がちりばめられている。


劇表現はもちろん、舞台芸術や、舞踊などもうまい具合に演出係の人達が組み込んでいく。


夏至は過ぎているのに、日差しはまだ高いところから降り注いでいる。たまにそれを遮る綿雲も通るが、上空の風が強いのかそこで長いこと留まることはなかった。

いささか練習をするには熱い気がする。残暑というものは苦手だ。特に今より先の９月ごろなどは本当に嫌いである。湿気でサウナにでも入っているようなあの感じにはどうにも順応できない。

「……中に入るか」

持ってきたものをトートバックに放り入れ、それと台本だけをもって木陰から出た。

「あレ、Aねえさん？」

出た。少し前に出会ってからどこで練習していても彼に遭遇しているような気がする。お陰で顔と名前が一致するようになった。彼には実はレーダーでも組み込まれているのではないだろうか。おそらく二回に一回は見つかっている。その度に偶然という風に話しかけてくるのだ。

「逆先くん……。どうしてここに？」

これもお決まりのセリフ。いつも私はこう返す。アイドルがこんな校舎裏のじめじめしたところに居ていいのだろうか。いや、それはあきらかに偏見なのであるが。個人の自由。それを否定することはできないのだから、もうこないで、なんてそんなセリフは言えない。


「んー、Aねえさんを見つけたかラ、かナ？」


あくまでも偶然なことだったらしい。彼がそういうなら、きっとそういうことなのだろう。

ああ、でもこのままここで話し始めてしまうとあのセリフを言われてしまう。もう切り上げないと。もう校舎に入ろうとしていたのに遅くなってしまう。


「あの、」







「ねぇ、もう一回やっテ？」






ああ、言われてしまった。


ここで断らずにやってしまうあたり、私は彼にほだされて始めているのかもしれない。



。。。。。。。。。。。。。。

羽風☆５イベント終わって一か月もしないうちに羽風の☆４がスカウトできたんですけど……。
ハピエレさんいままで放置プレイかましてたくせにこんな一気に来るんですか？？？
ダイヤ溜まってねーよ。あれか？羽風のファンに重課金者が多いからか(偏見)？？？？

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