2話 意識 ページ4
声が聞こえた。
すぐ近くに人がいる。大きな手が迫る気配を感じて意識が朦朧としていても起き上がり威嚇する。
どうやら、もう1人いたようで迫り来る手に噛み付く。
だが、その人間は気にする事は無く抱き上げて歩き始めた。
離してと抵抗するが意味がないのか人間は無視を決め込んでいた。
やはり、抵抗するにも体力を使う為元々具合の悪い体は抵抗する気を失せさせる。程よい揺れと共にまた意識を手放した。
ーー
「キャプテン、その子大丈夫？」
ベポは、動物同士だからかやけに気にかける。
「どうだかな。栄養失調に熱もあるし、火傷の痕もある。やれる事はしたが後はこいつ次第だ」
ローは外科医だが獣医ではない為、自分ができることしか出来ない。
「船長、ペンギンが呼んでます！」
シャチが手術室へと入り伝える。
「分かった。シャチ、ベポと一緒にこいつを見てろ」
ローは大太刀を担いで手術室を出てペンギンの元へと向かう。
ペンギンは、食堂で紙を広げて待っていた。
「船長」
「どうした」
「海軍がいました。前方から2隻です。どうしますか？」
「食料調達する必要が無くなったな」
ローは、不敵な笑みを浮かべてペンギンを見る。
「りょ、了解です」
ペンギンは、ローの不敵な笑みを見て顔を引きつらせた。
ペンギンは、食堂に備え付けられている無線を使って全員に知らせる。
「前方に軍艦2隻！全総員出撃準備‼」
するとあちこちから走り回る音がする。
「あの子虎飼うんですか？」
その言葉にローは、間を開けた。
「決めてない。まぁ、飼うんじゃないか？」
「そんな適当なこと言わないで下さい。もしかしたら、能力者かも知れないのに」
「まぁ、海水につければ分かるだろ」
ローは、甲板へと出る。
「今は海軍だ」
そして、戦いの火蓋は開けられた。
ーー
目を覚ますと白熊が見えた。
慌てて起き上がり威嚇する。
「ベポ、お前威嚇されてんじゃん！」
「シャチもだよ！」
熊が喋っている。
いや、熊は喋らない。着ぐるみなのだと思うと船が揺れた。
「うぉっ⁉」
「わーっ！」
慌てて台から飛び降りて隅っこに逃げる。
「海軍の奴等砲台撃ってきたな⁉」
だが、船の揺れは直ぐに収まり騒がしい音が聞こえる。
「海軍が乗り込んできた！」
ベポとシャチは、慌てたように出入り口立つ。
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koame10001(プロフ) - あの、ワンピースなら外国の苗字などにした方がいいと思います。それと、もしそのままがいいのならワの国出身などでいいと思います。 (2020年8月13日 2時) (
レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 架印�靴気�» ありがとうございます！訂正しました。 (2020年3月2日 1時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告です。46話「助けが送れて悪かった。（以下略）の所ですが、“遅れて”が正しい漢字ですよ。 (2020年3月2日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕貴(プロフ) - はい！また何かありましたら報告します！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: 7bd5a40029 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 裕貴さん» ありがとうございます！訂正しました！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2020年2月16日 1時
