1話 何処 ページ3
目を覚ますと、森が広がっていた。
ついに捨てられたのだと分かった。
覚束ない足取りで森を歩く。
すると、何かに躓き転ぶ。
貴女「ゔっ」
何とか起き上がり、躓いた原因を見る。
そこには、白黒模様の奇妙な形をした果物があった。食べられるかどうかは分からないが、食べた方がいいかもしれないと一口齧ると、不味すぎたが何とか全部食べ切った。
だが、この先食べ物にありつけるか分からない為、食べた方がいいと思った結果だ。悔いはない。
突如、雨が降ってきた。
雷も鳴る。嵐のようだ。
雨宿りできる場所を探そうにも、見当たらない。
不安を感じた瞬間、目線が急に低くなる。
虎になったのだと何故か分かった。
多分子虎だ。取り敢えず、茂みに入り体を丸めて雨風を凌ぐ。
そうしている内にまた、眠りについた。
ーー
ハートの海賊団は、無人島へと足を踏み入れていた。
虎模様のような帽子を被りクマの酷い男が大太刀を持って下船する、この船の船長、トラファルガー・ロー。
ログが溜まるのは3日。まずは、食料だ。昨日、雨が降ったのだろう、土がぬかるんでいた。
「キャプテーン！早く早く！」
白熊のベポが言う。
「あぁ」
ローもそれに応えた。
暫く歩くとベポがくんくんと何かを嗅ぐ。
「どうした、ベポ」
「この辺から獣の匂いがする。何処だろう？」
ベポが辺りをキョロキョロと見渡す。
ローも便乗して探すと、不自然な茂みの揺れがある。そこを掻き分けると子虎がいた。
子虎は、ぐったりとしていて呼吸も荒い。
するとベポも気付いたのかそばに来る。
「この子、具合悪いのかな？」
ベポが触ろうとした瞬間、目を覚まして威嚇する。
貴女「ミャアッ‼シャーッ‼」
「だ、大丈夫だよ。何もしないよ！」
ローは、子虎を抱き上げようとすると手を噛まれた。
貴女「グルルルッ」
ローは気にせず抱えて歩き出す。
子虎は、暴れるがローは気にしなかった。
子虎は、引っ掻いたりするが元々具合が悪い為、ぐったりとした。
ローが船に乗り込むと、ペンギンがギョッとした目で子虎を見つめる。
「船長！何拾ってきてるんですか⁉」
「虎」
「何でですっ⁉」
「いたから」
バッサリと切り捨てて手術室へと向かい子虎の処置を始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 793人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
koame10001(プロフ) - あの、ワンピースなら外国の苗字などにした方がいいと思います。それと、もしそのままがいいのならワの国出身などでいいと思います。 (2020年8月13日 2時) (
レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 架印�靴気�» ありがとうございます！訂正しました。 (2020年3月2日 1時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告です。46話「助けが送れて悪かった。（以下略）の所ですが、“遅れて”が正しい漢字ですよ。 (2020年3月2日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕貴(プロフ) - はい！また何かありましたら報告します！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: 7bd5a40029 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 裕貴さん» ありがとうございます！訂正しました！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒狗
| 作成日時：2020年2月16日 1時
