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24話 愛を囁く4 ページ28

「兄者、お粥が出来たぞ」

膝丸は、出来立てのお粥をお椀に盛って髭切に渡した。

「ありがとう、主に食べさせてくるね」

髭切は、寝室へと入ると膝丸は台所で後片付けをし始めた。

突如、審神者部屋のドアが開く音が聞こえて見に行くが誰もいなかった。いや、どうやら隠れるのがかなり得意らしい。

刀を構え、注意深く辺りを見渡す。

一歩後ろに退がると、何かにぶつかった。

バッと振り向くと、見知った男が立っていた。

「お前は、へし切長谷部」

刀を鞘に納めると、長谷部と向き合う。

「どうしっ⁉かはっ、、、!」

長谷部に腹を強く殴られ、その場に倒れる。

「ぐっ、、、なんっ、、の、、つもり、、だっ!」

「主の側で仕えるのに相応しいのは俺だ。貴様らは邪魔だ」

長谷部は、刀を膝丸の腹に刺すと返り血を浴びて笑う。

「ぐあぁぁぁあっ‼」

「膝丸っ⁉」

寝室から出て来た髭切は、膝丸の叫びを聞いて飛び出した。

「君は、、、へし切長谷部。どうしてこんな所にいるんだい?しかも、人の弟を刺して。主がこれを見たら君を嫌いになるだろうね」

髭切は、少し焦っているのか額に汗が滲んでいた。

「俺が主に嫌われる?そんなことはない。寧ろ、良い働きをしたと褒めて下さる筈だ」

「主は、子供だ!君の知っている審神者じゃないっ‼」

その瞬間、刀が交わった。

「貴様っ‼」

「君の様な人は、主の視界に入れちゃいけないね」

髭切は、予想もしていなかった長谷部の膝蹴りが鳩尾に入りその場に倒れる。

長谷部は、膝丸と髭切を審神者部屋の柱に縛り付け、ご丁寧に猿轡を噛ませ、刀を遠くに置いた。

「これで、ゆっくり主の世話ができる」

長谷部は、寝室に入ると主の腹に五虎退の虎が一匹寝ていた。

長谷部は、その虎の首根っこを掴み審神者部屋を出た。









ーー

長谷部が審神者部屋に戻ると、髭切と膝丸が目を覚ましていた。

特に、髭切は長谷部を睨んでいた。

「ふっ、そこで精々見ていろ。俺が主を殺すその瞬間を」

「んっ⁉」

長谷部は、熱で苦しんでいる椿を髭切と膝丸の前に投げた。

小さな身体が床に落ちる。

貴女「ゲホッゲホッ‼」

そして、長谷部は刀を椿の心臓に定め振り上げる。

「ん"っー‼」

髭切と膝丸は、身動ぎ縄を解こうとする。

「貴女が誰かに取られるぐらいなら、その前に殺すだけ。さよならです、主」

長谷部は、刀を振り下ろした。

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紅桜 - 黒狗さん» 同士がいらっしゃった…!!! (2018年1月13日 6時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 紅桜さん» どうも、源氏兄弟大好き人間です! (2018年1月9日 15時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 兄者が今日も尊いです・・・ (2018年1月9日 15時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 樹さん» か、帰ってきますよ! (2018年1月8日 21時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ、愛染!?大丈夫だよ!蛍は帰ってくるよ!← (2018年1月8日 21時) (レス) id: abbeb7a778 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒狗 | 作成日時:2017年11月25日 15時

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