3話 犬 ページ4
貴女「もう、大丈夫よ。さあ、約束通り遊びましょう」
私は、犬と共に外に行こうとしたらさっきの女の子が私の袖を握った。
？「あ、あの！助けてくれてありがとう」
貴女「何を勘違いしているの？私は、貴女を助けたんじゃない。この子を助けたの」
？「え、、、」
女の子は、絶望したかの様な顔をした。
すると、犬は彼女の足にすり寄った。
？「え？わぁ、、、犬だ」
私は、驚いた。この子が視える事が。
貴女「視えるの？その子の事」
？「う、うん」
そこに、水色の髪をした男性が女の子を抱きしめた。
？「乱！大丈夫？怪我はっ⁉」
乱「一兄、大丈夫だよ。ねぇ、それよりこの犬」
？「それは、妖だよ」
そこに、緑色の平安時代の服を着た男性と白装束を肩に掛けた男性がいた。
？「祓わなければいけないな」
緑色の服を着た男性が刀に手を掛けたのが見えた。
貴女「させない。この子は、何も悪くない。ただ、あの子を守ろうとしただけ」
私は、乱と呼ばれた女の子を見た。そして、話しかけた。
貴女「此処で犬とか飼ってた？」
乱「うん。でも、主に殺されちゃったんだ」
そこに、水色の髪をした男性も加わった。
？「確か、あの犬は乱に良く懐いていましたよね？」
だからか、、、。
貴女「だからよ、だから貴女を守ろうとしたの。大切に育ててくれたから。だから、この子と遊んであげて。その方が喜ぶわ」
私は、あの犬を女の子に任せて緑色の服を着た男性に近付いた。
貴女「ねぇ、貴方達何者？人間でもない、妖怪でもない。一体何者？」
？「僕達は、付喪神だよ。まあ、弱い神様だから力はないけどね」
白装束を肩に掛けた男性が言った。
貴女「そう、私、神様嫌いなの。見るだけで反吐がでるわ！」
私の言葉を聞いて、殆どの者が驚いた。
？「何故、神様を嫌うんだい？」
貴女「簡単よ、どんなに願っても叶えてくれない。見捨てるのよ、神様は。なら、約束を守るし、願いも叶えてくれる妖の方が好きだわ！」
？「見捨てるか、、、」
その男性の言葉は、誰にも聞こえる事なく消えた。
ーー
？「ほう、小娘、面白い者を連れておるな」
そこに、青い服を着た綺麗な男性が私の目の前に立っていた。
貴女「なっ、、、」
？「その左目の眼帯は如何したのだ？」
貴女「貴方には、関係無い」
すると、男性は私の腕を掴み顎を上げられた。
？「その歳でこのような霊力とはな」
吟『気安く俺の主に触るな、付喪神』
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真樹(プロフ) - 続きが読みたいです。楽しみにしています。 (2019年2月19日 5時) (
レス) id: 53d7f5d75e (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 続き、楽しみにしてるよ！ (2018年3月21日 18時) (レス) id: 1ec0694cdc (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 若宮さん» それは、とても良いことを知りました！ありがとうございます！ (2016年8月22日 0時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
若宮 - 楽しく見させてもらっています！提案なのですが、不機嫌なモノノケ庵のタグも付けてはどうでしょうか？結構要素も多めなので…。この作品に出会える方が増えると思います！更新楽しみにしています！ (2016年8月21日 23時) (レス) id: 02f48a9960 (このIDを非表示/違反報告)
西園寺紫音(プロフ) - 黒狗さん» そうなんですね。分かりました。そこも見て楽しみにしてます！！ (2016年7月23日 17時) (レス) id: e7b81168ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2016年7月23日 15時
