12話 狐の眷属 ページ14
それは、昼の事。いつものように、吟をブラッシングしていると、一人の男性と一匹が入って来た。
鳴狐「あ、あの」
狐「鳴狐！ほら、頑張って言いましょう‼」
鳴狐「うん。僕は、鳴狐。よろしく」
貴女「よろしく、鳴狐」
すると、鳴狐は顔を赤くして狐を連れて去って行った。不思議に思っていると、今度は背の高い男性が入って来た。
小狐丸「私は、小狐丸。よろしくお願いします。主様。して、そちらの妖狐は？」
吟『俺は、吟だ。よろしく頼むぞ、狐の眷属よ』
小狐丸「こちらこそ、よろしくお願いします」
すると、小狐丸は懐から何かを取り出した。
小狐丸「主様、毛並みを梳いてはくれませぬか？」
貴女「す、好く⁉」
吟『ブラッシングしろと言うことだ』
貴女「あ、ああ。そういうことか、、、。うん。良いよ、おいで」
小狐丸は、私に近寄り後ろを向いて座った。
小狐丸「よろしくお願いします」
小狐丸が、櫛を渡すと私はその櫛を受け取り髪を梳かし始めた。
さらさらとした髪質の良い髪。光に反射して輝く。
貴女「とても綺麗な髪ね」
小狐丸「ありがとうございます。主様の髪も綺麗ですよ」
貴女「え？」
私は、動かしていた手を止めた。
小狐丸「どうかいたしましたか？」
貴女「な、何でもないよ」
そう言って、髪を梳かし始めた。
それを遠巻きで見ていた吟は、少し悲しい顔をしていた。
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真樹(プロフ) - 続きが読みたいです。楽しみにしています。 (2019年2月19日 5時) (
レス) id: 53d7f5d75e (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 続き、楽しみにしてるよ！ (2018年3月21日 18時) (レス) id: 1ec0694cdc (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 若宮さん» それは、とても良いことを知りました！ありがとうございます！ (2016年8月22日 0時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
若宮 - 楽しく見させてもらっています！提案なのですが、不機嫌なモノノケ庵のタグも付けてはどうでしょうか？結構要素も多めなので…。この作品に出会える方が増えると思います！更新楽しみにしています！ (2016年8月21日 23時) (レス) id: 02f48a9960 (このIDを非表示/違反報告)
西園寺紫音(プロフ) - 黒狗さん» そうなんですね。分かりました。そこも見て楽しみにしてます！！ (2016年7月23日 17時) (レス) id: e7b81168ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2016年7月23日 15時
