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第3話 ページ6

そして消えたハルがまた突如現れた。

4階の食堂の厨房にだ。

ハルはついたあとめんどくさそうに頭をかきながら
服を洋風なものに変えギャルソンエプロンをつける。


と、そこで女の怒声が聞こえた。


「だあああ! もう! ハルはどこ行ったんだよーっ!」


がしゃがしゃという金属と金属がぶつかる音が聞こえる、これはボウルと泡立て器が触れあう音だ。

ハルはそれに苦笑した。
ばれたか、と呟いてなに食わぬ顔つきでその声の方に向かった。


「あっ、ハル!! ふらふらしてんなよばか!!」


額に青筋を立てて怒鳴るのは、管理人の一人である幻有だった。

ハルはミオを見送るときにほっぽり出していったデコレーションが途中のケーキの前に立つ。

「すまんすまん。そう怒りなさんなって」


「怒るわ阿呆!! お前がいなくなってから大変だったんだぞっ」

半泣きでがしゃがしゃとやる幻有を横目で見つつケーキを飾りつけるハル。

「ほー。大変、とは?」

「にっぱちくんとミナが……っ。ついでにその他も!! 注文しまくるんだよっ!」

「あー落ち着け落ち着け。泡立てすぎじゃ」


泡だらけになったクリームを渋い顔で見ると幻有はそのボウルを乱暴に置いた。


そしてハルが仕上げたケーキを持つと運んで行く。


その……厨房泣かせの客の元へと。

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宍戸業馬(プロフ) - どれ、ワシ等も鶫ちゃんの休日補習に付き合って来るがよ。失礼させてもらうぜよ~ (2014年9月15日 16時) (レス) id: d7dde629be (このIDを非表示/違反報告)
宍戸業馬(プロフ) - 蒼花(藤月)さん» 目に見えずとも慣れとして出とるんやろな (2014年9月15日 16時) (レス) id: d7dde629be (このIDを非表示/違反報告)
氷渡ミオ - 蒼花(藤月)さん» そうじゃな。 (2014年9月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 03fdd920d6 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸業馬(プロフ) - 蒼花(藤月)さん» ……せやなぁ、またlineではなすかな、「草龍で炎ってなんたる二律背反やが。ワシの名前の皮肉とおなじぜよ」 (2014年9月15日 16時) (レス) id: d7dde629be (このIDを非表示/違反報告)
宍戸業馬(プロフ) - っぽいなぁ、 (2014年9月15日 16時) (レス) id: d7dde629be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:当マンションにお住みの方々 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2014年8月25日 20時

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