今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,580 hit
小|中|大
〜 回想 two 〜 ページ10
.
.
大貴 「 なあ、最近お前ん家電気付けてねえの?
夜なんて真っ暗だぞ。」
自転車を引いて二人肩を並べて帰路を歩いて
いると急に大貴が言葉を発した。
「 あー、うん。節約、かな。」
へえ、と間延びした返事を返す大貴は、
自分から話を振ってきたのに興味無さそうな
顔で脚を進める。
節約なんかじゃないんだけどな。
そんなこと言えなかった。
きっと信じて貰えないと思ったし、何より
自分が言いたくなかった。
情けなくて知られたくなくって。
大貴には今のわたしだけを知っててくれれば
良いって思った。
大貴 「 再来週の花火大会、行こっか。」
「 うん、良いよ。」
付き合って半年と少し。
もう高校三年になって、最近お互いに勉強
頑張ろうってことで遊べなかったから、
その誘いがとても嬉しかった。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:橘 | 作成日時:2019年8月19日 21時