Guy Fu！Show U.-磑風舂雨-(all her side) (ページ6)

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②-4*『ああいうタイプが好みなの？』ページ6

そうこうしているうちに、気付けば結構いい時間になっていて、お開きになった。
お会計は、中島先輩がトイレのついでにスマートに済ませてくれたようだ。さすが先輩！！

『じゃあね～、お疲れ！』

駅のホームで、私と風磨くんが来た電車に乗り込むと
反対方面の先輩は王子様スマイルでひらひらと手を振った。

「『お疲れ様です！』」

2人で先輩にペコリと頭を下げる。

「中島先輩、、かっこよかったなぁ…」

走る電車の中、そう呟くと

『Aは、ああいうタイプが好みなの？』

風磨くんが話し掛けてくる。

「好みっていうか、中島先輩のこと嫌いな女の子なんて居なくない！？」

『ふは、確かにそうかもね～え、』

そうふにゃっと笑った後に

『そういえば、なんで2人で飲みに行こうとしてたの？それが知りたい、』

急に真顔になって問い掛けられた。

「え、私が知りたい(笑)なんでサシ飲み誘われたんだろ？」

『思い当たる理由ないの？』

「ないよ！ないない！仕事上の付き合いだけだし…」

『そっか、』

「………。」

その後はなんだか2人無言のまま最寄り駅に到着し、
私はいつも通り自転車だから2人で駐輪場に向かう。

『今日も自転車なんかい！』
「間に合わなかったんだもんっ、」

自転車を引き出すと、

『俺が押す。』
「あ、」

風磨くんがハンドルを握る。

「…ありがとうっ、」

自転車は風磨くんに任せて、私は風磨くんの隣を歩くことにした。

『なぁ、Aの元彼ってどんな人だったの、』

「え、なに急に！どんなって、普通に大学の先輩だったけど。」

『好きだったの？その人のこと、』

「まあ、それなりに？…風磨くんの彼女は、どんなだったの？」

『俺も大学の先輩(笑)』

「そうだったんだ！年上好き？」

『そんなことないよ。好きになったら年齢なんて関係ないんじゃないかな、』

「あ～そういうタイプね！」

『Aは年上がいいの？』

「や、うーん…年上としか付き合ったことはないけど、年齢は関係ないんじゃない？そんなに離れてなければ。」

『………確かにね。』

そこから無言になる風磨くん
なんか今日の風磨くんちょっと変な気がするんだけど、気のせいかな？

黙って歩き続けること数分。社宅に到着し、風磨くんが駐輪場に自転車を入れてくれた。

「ありがとね、風磨くん！」

『ん、上がろっか、』
「うん、」