【月島蛍】ハロー、ロジカルボーイ【HQ】

21話 ページ21

*




ピンポン、とインターホンを鳴らす。
近くのコンビニでパンとお菓子を買ったあと、月島くんの家に戻る。

月島くんが勢いよく扉を開ける。
ぶつかりそうになった影山くんが華麗に避ける。


「鍵開いてるし」

「勝手に入るの悪いかなってさ」


再び部屋に戻り、休憩がてら昼食とお菓子タイム。
一緒にお店に行って、影山くんは割と柔らかい性格なことがわかった。

私が手を伸ばせば取れるとこでも高いところのものは、取ろうとしてくれる。
あと意外と天然で真面目。


「影山くん、どしたの？」

「これどこつければいいんすかね」


そう言って、お店にあったガチャガチャで出たストラップを眺める。
私もやったけど色違いのストラップが出た。

私はお財布につけていて、それを影山くんに見せると影山くんもお財布につけるらしい。
しばらく休憩して、またノートや教科書を広げて勉強を再開。

小学生が帰るチャイムが鳴り響き、外が薄暗くなってきた頃。
欠伸をしたり伸びをしたり。
そろそろお開きの雰囲気になる。


「そろそろ帰る？」

「そうだね！」


山口くんと仁花ちゃんがそんな会話を交わすと一気に帰る雰囲気。


「Aさんは僕が送っていくから」

「え、別に大丈夫だけど」

「不審者情報出てるからダメ」


こういう所は頑なだな、なんて。
仁花ちゃんは日向くんと影山くんが送っていくらしい。

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