14話 ページ14
*
「おっ、Aさーん！」
「あれ、日向くん、と？」
「ちす」
昼休み、ご飯を食べ終わったから廊下で友達と駄弁っていた。
その時日向くんと背の高い男子が私に駆け寄ってくる。
日向くんとその男子の手にはノートと教科書と筆箱がある。
背の高い男子が影山っすと言う。
「Aです、バレー部？」
「おうよ！ こいつバレー以外できねーけどな！」
「うるせぇっ！ お前はバレーもできねぇだろ！」
「最近上手くなってるし！」
「あ！？」
「日向？ 影山くん？」
騒ぐ声を聞きつけ、教室からでてきた仁花ちゃん。
そうか、仁花ちゃんに勉強ならいに来たのか。
絶対勉強しないと思っていた日向くんが、そんなことをするなんて、と母目線になって感心さえしてしまう。
「谷地さん！ お願いしゃーす！」
「しゃすっ」
「じゃあな、Aさん！」
「がんばー」
そう言って日向くんと影山くんは騒がしく教室に入って行った。
仁花ちゃんも大変そう、でも楽しそう。
笑ってる仁花ちゃんを見て、思わず私まで笑顔になってしまう。
「何ニヤニヤしてるわけ」
「しないし、てかなんで月島くんいるの」
「ちょっと用があっただけ」
「月島くんもバレー部なんだから仁花ちゃんの手伝いしなよ」
「僕に断られたから谷地さんの所に行ったんだよ」
そう鼻で笑って、月島くんは去っていく。
珍しく月島くんを追わない山口くんが、私の隣でそっと耳打ちした。
「ツッキー、日向がAさんを呼ぶの聞いて来たんだよ」
「月島くんに限ってそんなことある？」
「信じるか信じないかはあなた次第、なんて！ じゃあ、また！」
月島くんを追う山口くんに手を振り、私は友達との談笑を再開した。
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ゆめこちゃん(プロフ) - すごく好み、、（？）で、素敵な作品でした、、。きゅんきゅんしましたありがとうございます(; ;) (2020年8月26日 4時) (
レス) id: 6313a1e292 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 相成るさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて本当に嬉しいです！御愛読ありがとうございました！ (2020年1月4日 20時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
相成る - すばらしいっ！！ (2020年1月2日 23時) (レス) id: c03a59c17d (このIDを非表示/違反報告)
海石榴《ツバキ》(プロフ) - 時雨 彩さん» 終わってしまうのが名残惜しいですが、とても素敵な作品をありがとうございました！！ (2019年12月20日 23時) (レス) id: 906a0c9fbd (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 海石榴《ツバキ》さん» コメントありがとうございます。テストがあって更新ペースは遅い時期もありましたが、そう言っていただけて嬉しいです。御愛読ありがとうございました！ (2019年12月20日 23時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
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