停戦 ページ40
〜No side〜
「ようこそボス」
その場所には、太宰がいた。
「4年ぶりだね。私があげたコートはまだ使っているかい？」
「勿論、焼きました。」
森の言葉をあっさりと否定する太宰。
その目に、最愛の妹が写った。
「A…！よかった…無事だったのだね」
身体のあちこちに包帯を巻き、以前より痩せてしまったAだが太宰の前に顔を見せた。
『……』
少女は太宰から目を逸らし、森の後ろに隠れた。
「うふふ、Aちゃんも素直になればいいのにねぇ。
この子は病人だからお手柔らかに頼むよ」
森は少女を守るように隠すと本題に入った。
内容はポートマフィアと探偵社の停戦だった。
だがその契約は先に破った方に利益が偏る。
森は停戦を受け入れず、その場を去ることにした。
「楽しい会議でした。続きはいずれ戦場で」
「今夜探偵社はQの奪還に動く。
今夜だけは邪魔をするな。」
「ギルドは強い。探偵社には勝てません。
という事で太宰君、幹部に戻る勧誘話はまだ生きているからね。Aちゃんも待ってるし」
『待ってません』
少女と太宰はあっさりと否定した。
すると少女は突然前に出て、太宰を見つめる。
『ひとつだけ、聞きたい』
「？なんでも言い給え」
少女は大きな瞳を開き、言った。
『＿＿＿なんで、私を助けたの』
『もう私は、妹じゃない。何度言えばわかってくれるの
どうして、瀕死の私を助けたの
到底、理解ができない』
少女ははっきりと述べた。
その瞳は揺れていて、何かを訴えているようにも見える。
太宰は少女の言葉に目を見開き、少女を真っ直ぐ見て答えた。
「まだ君の兄で居たいから、なんて答えたら怒るかい？」
『…………ほんと、呆れた
怒るとわかっているならなんで聞くの。
捨てたのは貴方なのに、何度言えばっ』
「辞めなさいAちゃん」
『っ…』
感情的になりかけた少女を森は止めた。
このままでは少女は太宰の言葉に惑わされてしまうからだ。
「ほら、無理するから傷が開いてしまっているよ？
早く帰らなければ中也くんに怒られてしまうねぇ。
さぁ、帰ろう。
………太宰くん、Aちゃんは君の元には戻らない。
一度逃した物が帰ってこないことくらい、分かっているね？」
森はその言葉を残してその場を引いた。
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しゅーー - るぅちゃみさん» コメントありがとうございます！！アンケートが終わり次第更新できるよう頑張りますので楽しみにお待ちください！！🫶 (3月22日 15時) (
レス) id: ef31847629 (このIDを非表示/違反報告)
るぅちゃみ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください😊 (3月20日 22時) (レス) @page41 id: 70950edfd3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーー - 花華�爛魯��瓩気�» えええほんとですか！？嬉しすぎます♡学校頑張ってて偉すぎますよ👏🏻その頑張りに応えられるように私も頑張りますね！！これからもよろしくお願いします！！ (3月15日 7時) (レス) id: ef31847629 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーー - 死病＠不安剤さん» コメントと応援ありがとうございます！！！これからも頑張ります💪 (3月15日 7時) (レス) id: ef31847629 (このIDを非表示/違反報告)
花華�爛魯��� - この為に学校頑張ってます！！続き楽しみです！ (3月15日 0時) (レス) id: 0fbaa962de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅーー | 作成日時：2024年2月10日 18時
