Smiley killer … Give me..

恋人 ページ33

「うわぁ」

目の前には大きな扉。
The豪邸って感じ。

伊「山田、何突っ立ってんの？ほら入るよ。」

「あ、ごめん」

ｷﾞｨと音をたてながら大きな扉が開くと、伊野ちゃんはスタスタと中へ入っていった。

中には立派なお手入れされた庭。
伊野ちゃんってお坊ちゃまなのかな？

五分ぐらい庭を歩いていると、突然大きな屋敷が見えてきた。

伊野ちゃんはそのドアをコンコンと鳴らす。






？「おかえり。慧」

スタイルがいいイケメンの男の人が出てきた。

その人が出ると伊野ちゃんはすっごい笑顔になって、その男の人に抱きつく。

伊「ただいま高木!!!も〜高木に会いたすぎておかしくなるかと思ってた。」


高「俺も。」


目の前でイチャイチャタイムが始まる。



え？


伊野ちゃん俺いんの忘れてない？





すると高木さんがちらっと俺の方を見た。


高「慧。あの人誰？」





伊「ん？ああ！山田っていう人だよ。
大ちゃんの彼女ちゃん。」



高「は？daiの？…山田くんも可哀想に。」



なんか俺可哀想な人にされてるんですけど。



てか大ちゃんと付き合ってて可哀想ってこと？
何この人。意味わかんない。



伊「高木ー、山田が怒った顔してるよ。彼氏のことバカにされたから。」

















彼氏。









今俺と大ちゃんは恋人なんだろうか。









大ちゃんは俺の事 もう嫌い。









そう実感すると、









苦しくて









悲しくて









…死にたいなんて思っちゃう。









「大ちゃん。ごめんね」









そう呟き、俺は意識を手放した。

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