魔法をかけよう (ページ14)

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☆ ページ14

空は快晴だが冬間近の冷たい風が吹く中私は
中庭のベンチに腰掛けて悶々と悩んでいた
人の足音が聞こえたのでそっちを見ると男女が
1人はハッフルパフのネクタイでかわいい女の子、もう1人は…

『オリバー…』

なんだかモヤッとした
あれは明らかに告白…のシーンだろう
女の子が恥ずかしそうに俯いてたそして、口を開いた、声は聞こえないけど口の動き方からしてきっと「好き」
そういったのだろう
それに対してオリバーの口は
なんて言ってるか分からない…いや分かりたくなかったんだきっと

『はぁっ…』

胸が苦しくて、そして視界がモノクロみたいになっていって酷く虚しくてそこに居られなくて静かにその場から離れて中庭の奥の方にある抜け道の途中の木の根元で一人でへたりこんだ

『なんなの…おかしいよ私…』

この苦しさが何かも分からないし、結局恋ってのも分からない
うざったいぐらいに青い空を眺めていたら
後ろから声がした