GrimMaker 2【浦島坂田船】

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笑い声が聞こえる。


呆れながらも笑う声

からかうように笑う声

ただ純粋に笑う声

優しさを見せる笑う声


その笑い声と共に4つの笑顔が月夜に輝く。




ねえ、そっちに私も連れて行ってよ。

私も、そこで一緒に笑わせてよ。


グリムだから、選ばれたから運よく4人と一緒に居ることができたのかもしれない。

でも、それでいい。

本当の神様は意地悪なんだから。

神様なんて悪魔のように性悪なのだから。

運良く居ることができたとしたなら、もう一度その運に恵まれたい。



浦島坂田船。愉快なあの場所へ戻らせて。




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夢を見た。
泣きながら笑っていた少女がこちらを向いた。


夢を見た。
最期まで笑っていた少女は微かに震えていた。


夢を見た。
眩しい笑顔を鮮血に染めた少女が心で叫んだ。


夢を見た。
恐れを知らない少女が生きたかったと呟いた。


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- Grim Maker 第2章 -


悪夢を見ることのない人外が。

悪夢のような現実に苦しむ人間が。


汝、その夢を打ち破りたくば、
“ユメクイ”共と手を組み、一夜の御伽噺へ誘おう。






───貴方達は、だれ？

ボク?ああ、そんなの何でもいいじゃん

俺らはお前を見てるだけだし。


───人間なの？

姿形なんて君が思うままでいいよ

そんなのに頓着はないしな


───じゃあ、人外？

ピンポーン!せいかーい!!

ああ、そうだ、一つだけ聞いていいか?



What's your name?




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