【第五人格】髑髏様のお通りだ【ツイステ】

1-21 故郷で見たわコレ ページ25

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＿メインストリート＿

主の手紙に記されていた内容で、『学園では教師と生徒は化粧をしていた』とあった。アイラインを描いて薄くリップを塗っただけの超手抜きだが、化粧にこだわりがないから別に良い。ペット達を連れオンボロ寮を出る。通学路には7つの像が見えた。

｢この石像の…。｣

グリム｢皆怖い顔。このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ。｣

｢…それは紅桃皇… ｢ハートの女王を知らねーの？」え。｣

答えようとした刹那、背後から声が聞こえ振り向くと、目尻にハートを描いたくせ毛赤髪の男が。
つーか、いつから？

グリム｢ハートの女王？｣

？｢昔、薔薇の迷宮に住んでいた女王だよ。規則を重んじる厳格な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の花の色も一切乱れを許さない。マッドな奴らばっかりの国なのに誰もが彼女には絶対服従。｣

｢……なんてったって、規則破りゃ即打ち首。｣

？｢その通り！｣

グリム｢こ、こえーんだゾ！｣

？｢え、クールじゃん。オレは好き。｣

紅桃皇后。小さなハートの王に変わり、たった一人で国を治めていた。首をはねる頻度は多いが、その分裏で王が逃がしていたらしいな。

グリム｢っていうか、オマエは誰だ？｣

気が付いたらちょっと話進んでた。てか遅ぇよお前。

エース｢オレはエース、今日からピカピカの1年生。どーぞヨロシク｣

ふーんと言い、出て来たトラークを撫で抱える。

グリム｢オレ様はグリム！大魔法士になる予定の天才だゾ。こっちの冴えないのが子分。｣

｢(名)だ。｣

エース｢？珍しい響きの名前だな。｣

明清の国生まれならよく言われるから、慣れてる。

グリム｢なあなあエース、それじゃあっちの目に傷のあるライオンも有名なヤツなのか？｣

グリムは誇ったように笑むライオンの像を指す。

｢獸王…。｣

エース｢勿論！｣

このライオンの哥哥(兄)は好きじゃない。…この事はよそう。グリム達の話を聞きながら、スマホを取り出し操作する。あ、ナヴィからLI○Eが。
(名)ミニヴィオ?おれは知らない。
Naibそうか、分かった。
Naibところで学校着いた?入学式とかは終わった?
うわぁー返信来るの早ぇ。

グリム｢…おぉ〜、ドラゴン！全モンスターの憧れだゾ！｣

そうしている間に二人の石像の話は終わったようだ。早く学校へ向かい…。

エース｢クールだよな〜。……どっかの狸と違って。｣

グリム｢ぶなっ！？｣

｢あ、やべぇ。｣

この展開既視感が…。

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