【第五人格】髑髏様のお通りだ【ツイステ】

1-13 おらァ踊れ毛玉 ページ17

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【……………その容姿はポムフィオーレに相応しい。知識はオクタヴィネル、スカラビア。その身に宿る猛獣の如き野心はサバナクロー。魔力はディアソムニアか…。】

｢…ッチ、早く決めろよ。それとも席はねえってか。｣

聞こえぬように舌打ちし催促する。痺れを切らしたのか、学園長の抱えていたタヌキが暴れ出した。

グリム｢ぷはっ！！だったらその席、オレ様に譲るんだゾ！！｣

｢…は？｣

ディア｢あ、待ちなさいこのタヌキ！！｣

グリム｢そこのニンゲンと違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ！！だからオレ様を学校に入れろ！！｣

？｢皆伏せて！！！！！｣

タヌキが火を吹く寸前に、赤髪の男が声を張り上げ皆を火から避させる。おれは数秒ほど反応が遅れてしまい、手の甲が火傷する。
それを見たペット達は心配しているが動けない。魔法がかかってるとはいえ、火は怖いようだ。

？｢うわあちちっ！！尻に火が！！｣

ディア｢このままでは学園が火の海です！！誰があのタヌキを捕まえてください！！(名)さんも、此方へ避難を！！｣

｢へーい。｣

目の前の炎を魔法で消し、ペット達を捕獲しつつ学園長の元へ。

？｢クロウリー先生、おまかせください。いたいけな小動物をいたぶって捕獲するという皆さんが嫌がる仕事…この僕が請け負いましょう！！｣

？《さすがアズール氏、内申の得点稼ぎ来ましたわー。》

？｢なぁ、誰が俺のケツの火消してくれても良くねぇ？！｣

あの眼鏡かけたアズールって男、ハスターみたいな雰囲気を感じる。現にミニハスが反応してるし。色々と話している間にアズールって人と赤髪の男はグリムを追い掛け出した。その状況を呑気そうに傍観している学園長を遠い目で睨む。

｢学園長かっこ悪…。｣

ディア｢す、すみません…。｣

二度の人生初の入学式がこのザマとは、仲間が聞いたら卒倒もしくはブチキレるかな。大きくため息をしながら左手を上げ、指をパチンと鳴らす。
瞬間、

ジャラジャラジャラ！！

グリム｢？！なんだゾ！この鎖！！｣

魔法陣と共に火炎を纏った大きな鎖が、グリムの前に現れて道を妨げて行く。逃げる方向に次々と鎖を生やし、どんどん追い詰める。
それを見てペット達は顔を覗かせ、ゲラゲラと笑っていた。人形でもハンターの性が疼くっつーもんだわ。そう言うおれもいくら人間に化けようが腐ってもハンター、フードの中で口角だけは誰よりも上がっているだろう。
それを遠巻きから見ていた生徒は、ドン引きしていたが…。

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