【第五人格】髑髏様のお通りだ【ツイステ】

1-8 何なんだ、何なんだ…… ページ11

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エドの部屋から出てそのまま自室へ向かう。
デッサン中の服を着たままだけど、誰も見てないからノーカン。着替えを持って、さあ浴場へ。
脱衣場で服を脱ぎ洗濯カゴへ、着ていた下着も服も全部入れる。左サイドテールを解き後ろに流し、三つ編みにして団子にする。何も持たず浴場の重いドアを開けると、既に入っている人がいた。

？｢〜♪｣

｢…お前かよリッパー。｣

大きな湯殿にジャック・ザ・リッパーが極楽そうに入っている。よりによって此奴と同じ風呂かよ。

リッパー｢おや、(名)くん。…相変わらず貧相な体ですねえ。｣

｢お前に言われたかねーよナナフシ。｣

じゃぶじゃぶと風呂に入り、少し離れて浸かる。

｢あ"ぁ〜、気持ぢい"い"〜。｣

リッパー｢貴方、時々ジジくさい面ありますよね。｣

うっせ。体は若くとも無常の二人と同じように元は数千年生きた身だぞ。死んでたけど。死後も二人と同じような細い体型なんだよな。

リッパー｢……ところで(名)、此処だけの話ですが。｣

｢なんだ改まって。｣

リッパー｢……もし、仮にもしも魔法士の学校に行けるとしたら、貴方は行きますか？｣

｢…行けるなら、行くんじゃねえか？｣

あの荘園に来る大昔の生前も、学校のような場所には行ったことがなかった。ただでさえ親も帝で末宮だったけどおれも位が高かったし、そう易々と外を出歩くことも出来なかった程だ。
今も諸事情あって隠居中でも、勉強は嫌いじゃないからそれで外を歩けるなら好機は逃がしたくないと思う。

リッパー｢そうですか。｣

｢その言葉に二言はないですね？｣と腕と顎を掴まれ顔を近付けられて、あまりの威圧感に咄嗟に頭を振る。リッパーは鼻でフフ…と笑い、軽く首の古傷をなぞり腕を離す。

リッパー｢では、先に失礼します。｣

ザバザバと湯殿から上がり、脱衣場へと出て行った。
それにしてもさっきの話、なんだったんだ。


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髪を乾かして自室へ戻ると、机の上に手紙が置いてあった。誰から？

『(名)様、主より伝言がございましたので、代理として執筆させていただきました。
【君には伝えていなかったが、数日程前魔法士学校より入学通知が届いていた。しかし屋敷の皆が猛反対している。こうなるのもあの日以来だね。もし君自らが入学を希望するならば、皆は納得するかもしれない。するかしないか、この選択は当人の君に委ねる】との事です。返事は二日後までにお知らせください。
敬具 ナイチンゲールより。』



｢…あー、なるほどねぇ。｣

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