it's your turn ページ21
.
「まりちゃーん！どうしよー！！」
私はコンビニから帰宅してすぐ
中学生からの友達であるまりに連絡した
「なに、どしたん？」
まりは私のどんなつまらない話でも
ちゃんと聞いてくれる、唯一無二の親友
お互いに付かず離れず
適度な距離感で居られたことが
10年近く親友でいられる秘訣なのかもしれない
「…ご飯行こうって誘われた」
「え！まじで！相手は誰？？？」
「大学の…別の学科の人」
「そっかー！ついにAにも春がきたかー！」
ごめん、まりちゃん…ウソなんです
誰にも言うなって口止めされてます
全てを話してしまうと
坂本さんや梅野さんに迷惑をかけてしまう
…それだけは、どうしても避けたい…
会話の中にウソと少しの事実を混ぜて
私は彼女にある程度の説明をした
「で？私にプロデュースして欲しいと」
「そうです…」
学校と自宅の往復しかしない私は
おしゃれな洋服も靴もアクセサリーも
ほぼ持ち合わせていない
一応メイク道具はあるのだが
最低限の物しか揃えておらず…
いや、全く興味がないわけじゃなくて
多少はありますよ？
小さな女の子がお姫様に憧れるように
私にも少なからず『キレイになりたい』という
女性なら誰しも抱いている願望はあるんです
そこで救世主まりの登場
まりは女性の鑑(かがみ)のような人で
キレイになれる魔法を知っている人
『みんながキレイになれたら
素敵なことだよね』
それが彼女のモットーだ
知り合いの結婚式に参加した時にも
まりにずいぶんと助けられた私
今回も無茶なお願いながら
まりは快く引き受けてくれた
このお礼は後日かならず！
神様、仏様、まり様！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おか(´･ω･`) | 作成日時：2021年7月4日 19時
