【龍が如く】狂犬と仔犬チャン【真島吾朗】 (ページ2)

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１話.道路で倒れてたお兄さんを助けたら【狂犬】だった。ページ2

ーいつも賽の河原で遊んでいる小さな少女

いつも同じ場所で遊んでいるのだが

変わり映えしない景色に飽きてきた

【花屋のおじさんカメラあるから見えてる大丈夫】

小さく呟くとホームレスばかりの公園から一人姿を消した

公園を出てしばらく歩いていると

道路の真ん中に人が倒れていた

倒れている人に近づくと小さな指でツンツンとつつく

【起きない...】

「勝手に公園から出たらダメじゃないか」

声がした方に振り向くといつも公園にいる

ホームレスのおじさんだった

きっと花屋のおじさんに言われて後を付けてきたのだろう

【このお兄さん起きないの。大丈夫かな？花屋のおじさんのところに連れて行っちゃダメ？】

「はぁ、今ボスに連絡します。そこから動かないでくださいね」

【うん！】

目の前の男に元気よく返事を返すと

倒れている男の傍で大人しく待つ

「お待たせしました。ましろさん、ボスのところに行きますよ」

【お兄さんは、どうするの？】

「彼は、私が運びます」

【分かった！】

元気よく返事をすると男の後ろについて行く

花屋の元に向かいながらこの少女が拾ってしまった

厄介な人物を見て顔を歪めた

その頃監視カメラで一部始終を見ていた花屋は

これから起こりそうな面白い事にニヤリと笑みを深めた

【花屋のおじさんただいま！】

「あぁ、おかえりましろ。面白そうなもの拾ってきたみたいじゃねーか」

【ん？そうだった。このお兄さんケガしてるみたいだから手当てしたいの】

「そうか。おい、救急箱だしてやれ」

花屋に指示された男が少女の元に救急箱を持ってきた

うーん...と悩みながら少女なりに倒れていた彼に手当を施していった...

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