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記憶 ページ2

『さなだ』と『うえむら』という隊士が出てきます
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最終選別を乗り越えて晴れて隊士となったAと獪岳はいつからか二人の先輩の下で任務を行うようになった。

真田と上村というこの隊士達は階級は乙と、柱から三番目の位におり鬼殺隊の皆から信頼の厚い人達だという。

運がいい。当時Aと獪岳はそう思った。

そして共に任務をこなし、刀の手入れ方法や食事を摂るときの細かな作法まで隊士は指導してくれた。


だがこの頃のAは男ばかりの鬼殺隊で、女だからと下に見られないよう気が強そうな女性を意識して生活していたし、獪岳は先輩達に取り入ろうとイイコを演じていた。


当時の鬼殺隊には気の強い、どこか妖艶な雰囲気を漂わせたAを狙う隊士が多くいた。

しかし一向に手に入らない彼女に、想いを拗らせた隊士がAのありもしない噂を流したことがきっかけで、Aは一部の男性隊士から下心のある目線を向けられるようになった。



そして獪岳はあらゆる意味で『都合のいい』後輩として隊士達に利用されることが多々あった。

獪岳はそれを内心不満に思いながらも、表向きは良くしていた。理不尽な事をされても大人しく従ったしニコニコ笑って何も言わなかった。


これを見兼ねた真田と上村は邪な気持ちを持つ隊士達に『その腐った根性を叩き治してやる』と厳しく稽古をつけた。


そして嘘ばかりのA達には『自分を偽って過ごすのはやめろ』と言った。


その言葉を聞いてAと獪岳は自分の行動を見つめ直すようになったのだった。





ある日獪岳は一人で任務を行っていた。
いつもは真田や上村と組むことが多いが、たまにこうして単独任務を受けることもある。

任務帰りに藤の家で慣れない報告書を書いているとバサバサと鴉の翼の音が聞こえてきた。一羽や二羽ではなかった。藤の家にいる全ての隊士の鴉が慌ただしくカアカアとないていた。

獪岳の部屋にも、鴉が入ってきた。

「報告、報告!真田、上村ガ死亡!明日、動ケル者ハ××山ヘ集マレ!繰リ返ス!ーー」

獪岳はそれを聞いた時、呆然とした。

鴉達の声が屋敷中に響きわたる。
休んでいた隊士はみな騒ぎ出した。


獪岳は頭の片隅で、先輩隊士と初めて出会った時のことを思い出していた。

16.出逢い→←15.彼岸



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Ms3(プロフ) - 間違えて前作にコメントを送ってしまいました。すみません。この話ほんと大好きです!更新ずっと待ってます! (2022年2月5日 13時) (レス) @page32 id: 97ad62886e (このIDを非表示/違反報告)
どまたん - 面白いです!頑張ってください (2020年11月15日 19時) (レス) id: 4fadde88bd (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 希乃夏さん» ありがとうございます!嬉しい...。更新頑張ります!! (2020年4月9日 17時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)
希乃夏(プロフ) - 怖い話大好き人間なので、続きが気になります!更新頑張って下さい! (2020年4月9日 2時) (レス) id: 65dd38510e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 春雷さん» ありがとうございます!更新できてなくて申し訳ないです...。頑張ります!番外編いいですね ...お話考えてみます! (2020年4月7日 14時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばりぼり | 作成日時:2020年3月18日 18時

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