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言質 ページ4

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幼少期。まだ齢が15の時、





目が覚めたら光の入らない部屋にいた。もうそれだけである。





当時の私は閉じ込められたと察するとともに、仕方がないかと思った。





単刀直入に言えば、自身の両親がクズすぎたのである。幼い頃に悟った。これはもうツッコミをいれる余裕はないほどにヤバい、と。





そんな両親がいたせいで、“ 売り飛ばされちゃったかー ”だとか呑気に考えていた。





ここでもう一度述べたい。私は非常に肝の座っている性格である。





「 やっと起きたんだ、遅かったね 」





扉から光が入ったと思えば、同い年位であろう黒衣の少年がいた。その者の目に光などなく、拳銃も持っているようで、当時凄く怖かったのを覚えている。





その恐怖と同時に、目の前の少年に対して母性と言えばいいだろうか、甲斐甲斐しくお世話したくなった。





理由は単に痩せ細った体と酷い隈を見たからだが。





『 私は熟睡だったけど……、君!!!早く寝ろ!!! 』

「 は? 」

『 Sleep soon!!! 』

「 いや英語じゃないと分からないってわけじゃないんだけど 」

『 일찍 자러 가라. 』

「 ……… 」





『 兎に角!!!このベッド使っていいから。寝た方が君の為でしょ? 』





下らない茶番を切り上げる意味でも、そう伝える。





「 僕はタヒにたいから、全然僕の為じゃない。 」





そういう彼の瞳に吸い込まれてしまうような気がして、目を見開く。自身と同じ齢の少年がタヒにたいなど言っているのだ。誠に信じがたい、





『 …… だったら私の為に寝てよ、 』

「 は? 」

『 Please sleep for me . 』

「 だからこういうことじゃないからね!? 」





…… 今思えば昔の私はなんてふざけたことをやらかしているんだ 、という一言に尽きるのだが。





多少揉めたが、一先ず相手をベッドの上で寝かすことはできた。





『 子守唄でも聞く? 』





「 …… うん、 」





寝かされておとなしくなった少年が年齢にふさわしい程の子供っぽい表情で頷く。人はこんなにも甘くなるものなのかと少し驚いた。





__ 一人の少女が奏でた小さな歌は、一人の少年を眠らせ、




__ 少女がポートマフィアに売り飛ばされたことをかき消すようにも聞こえた。





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設定タグ:文スト , 太宰治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:恋愛
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MOON(プロフ) - にゃるめさん» 最初はシリアス予定だったんですけどね 👉👈 もうこのままポップでいきます 🥰 是非お楽しみにー♪ (3月18日 6時) (レス) id: 0e6f7cd00b (このIDを非表示/違反報告)
にゃるめ(プロフ) - シリアスになる筈なのに、結構ポップみがあると思うのは私だけでしょうか?逆にそれが良い(語彙力) これからも頑張ってください!応援して待機、! (3月17日 19時) (レス) id: ec6dc57dae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MOON | 作成日時:2024年3月15日 17時

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