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言質 ページ2

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ここで、冒頭に遡るのである。あの後、御察しの通り私は何らかの薬品で眠らされ、無事に光の入らない部屋で無事ハッピーエンドを迎えたのである。





流石にハッピーエンドはふざけすぎた。この状況をどうハッピーと言えばいいのか自分でも分からない。先刻言った通り、私は大変肝の座った女である。





“ この状況を楽しめるかもしれない ”





と頭の何処かでずっと思っているのである。だからこんな状況でも冗談が言えるわけであるのだが。





楽しめるかもしれない、と言った後ではあるのだが、私は太宰治に文句を言いたい。





“ なんで此処には暖房がないんだよ!!! ”





もう不満はそれしかない。唯でさえ、寒がりな私に暖房なしのこの状況は過酷そのものである。もうこの際閉じ込められたことはどうでもいい。





「 おや、起きていたのかい? 」





急に鍵の開く音がしては、彼が入ってくる。私はすぐさま彼に駆け寄った。否、駆け寄ろうとした。





『 ぅぐ、 』





足に鎖がついていたようで、私は勢いにのせられたままこけた。それはそれは盛大に。





『 ねぇ、この鎖いらないでしょ!!!いやそんなことより暖房!!! 』





彼に向けて大声でそう叫ぶ。“ 暖房 ”という言葉にキョトンとした表情を見せるも、私が寒がりなことを思い出したのか、すぐにつける。





暖かくなってきたと同時にまあ段々と冷静になってきて、彼に声をかける。





『 ……… あの、早く出し「 無理 」あー、うん。 』





こんなにも即答で返されればもう真顔になるしかなかった。それだけである。





「 君の許可を態々貰ったのだからいいだろう? 」





『 いやぁその許可はなんというか …… 』





過去の私が適当に返した許可であって、決して閉じ込ることに関しての許可はあげていない。





「 うんと言っただろう? 」





確かになぁ …… と思ってしまった私に与えられた選択肢は過去の私を恨むか、頭を抱えるしかないのであった。





『 せめてこの手錠だけでも「 無理 」……… 』





また今度この手錠を外してもらえるように頑張ろう、





今日はそんな一言で幕を閉じたのであった。





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設定タグ:文スト , 太宰治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:恋愛
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MOON(プロフ) - にゃるめさん» 最初はシリアス予定だったんですけどね 👉👈 もうこのままポップでいきます 🥰 是非お楽しみにー♪ (3月18日 6時) (レス) id: 0e6f7cd00b (このIDを非表示/違反報告)
にゃるめ(プロフ) - シリアスになる筈なのに、結構ポップみがあると思うのは私だけでしょうか?逆にそれが良い(語彙力) これからも頑張ってください!応援して待機、! (3月17日 19時) (レス) id: ec6dc57dae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MOON | 作成日時:2024年3月15日 17時

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