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頭が痛む。
緊張から鳥肌が立つ。
支えていないと、今にも倒れると分かるくらいには。
「…ぇ……ぁ……う…そだ………」
『嘘なんかついてどうすんだ。折角会えたってのに、また俺を置いて死ぬ気か？』
もう何も映していないAの目から、涙が溢れる。
「だって…前世だよ？だって、普通なら覚えてる筈ない。今まで関わりなんて無かったし、それにどうしてこの屋上だって見つかるの…？」
『お前だよ。お前が求めたんだろうが』
「は…？」
きっと、
あの不思議な気配は…
『お前の魔力が、俺に教えてくれたんだよ』
「わ…たしの………ま………………そっか。そっかぁ………そうだったのかぁ………」
「私、まだ後悔してたんだぁ………」
ゆっくり、Aの体が傾いて見える。
『………おい、そんなつまんねぇ死に方すんな！』
「誰がつまんない死に方って決めるの？ばーか」
また。
また繰り返すのか？
「ねぇもしも、僕に心があるなら
どうやってそれを見つければ良いの？」
少し笑って、言う。
『ここにあんだよ。馬鹿』
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：天の河 | 作成日時：2020年11月7日 21時
