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ごっ ページ5

『…』


「さっきから自分の手見て何しとるん?」


『いやー別になんでもない』


「なんだなんだ、もしかして盧笙くんに手握られたの思い出してんのか」


『オッサン黙って。…いやまぁそうなんだけどさ。なんか久しぶりに誰かに手を握られたなぁって思って』


「まぁこうやって一緒におるけど手握るなんてせぇへんしな。あっ今俺が握っても」


『零さんの手握っとけやメロン』


「つっめたいなぁ」


『てかさ私にはめちゃくちゃ聞いてきてたけど3人はどうなの』


「聞くって何を…ほら、出来たから運んで」


『はーい。ほら、恋人とか』



と言った瞬間台所からガシャン!!!と大きい音が聞こえ驚いて急いで見に行くと小皿を落とし固まっている盧笙の姿が目に入った




『ろ、盧笙?どうしたの?大丈夫?』


「うっわ2枚も落としとるやん…大丈夫か盧笙、怪我とか」


「だっ大丈夫や…手が滑って。Aこの皿弁償するわ、ごめんな」


『いやいいよ百均だし。それよりも片付けるから』


「俺がする、ええから新しい皿持ってって運んでくれ」


『わかった…はい零さんと簓』


「いや俺らなんかい」


『なんもしてないじゃんこれくらい運べ』


「まっ確かにここ来てからなんもしてねぇしな。ほら行くぞ簓くん」


「はいはい」


『…盧笙、大丈夫?』


「大丈夫やからさっさと戻…いっ…た」


『っ!?ちょ何してんの…』


「強く握りすぎたか…あかんめっちゃ血出てきた」


『ほんまアホやな』


「誰がアホや。なぁお前の家にバンドエイドとかあるんか」


『あるある、待ってて』


「よかった…」


『なにをそんな安心してんねん…でもどこ置いてたかな』


「これやろ、はい」


『あぁあり……は?なんで絆創膏入ってる場所知ってんの?』


「……ほら急がんと盧笙の手が真っ赤になるで」


『後で拷問してやるから覚悟しとけ』


「いや怖」


『ったくほんと油断も隙もない…手出して盧笙』


「いや自分で」


『切ったの利き手じゃん、早く』


「…ありがとうな」


『いえいえ。…っよし、これで……え、盧笙?』



顔を上げると何故か耳まで真っ赤の盧笙の姿


目が合えば盧笙は急いで立ち上がり背を向けて台所の片付けを始めた




「先食べてええから」


『わ…わかった。…変な盧笙』


「…」









___

ろくっ→←よんっ



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ゆる - すごく面白かったです!!ろしょーてんてー可愛いっ…!!完結おめでとうございます!! (2020年8月19日 16時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
しゃか(プロフ) - まるまるさん» 前作からっっちゃんとキャラになれてるかすごく不安でしたがそう言っていただけで安心しました…!!本当にありがとうございますm(_ _)m (2019年12月8日 17時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - 前作から読ませて頂いてるんですが、すごく面白いし書き方もとても好きです。キャラのイメージもほぼ崩れてませんし、夢主ちゃんがナイスキャラですね。これからも読みます、応援してます。 (2019年12月7日 13時) (レス) id: 943bca580d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃか | 作成日時:2019年12月7日 10時

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