色々逆なカップル [ 躑躅森盧笙 ]

さんじゅうはちっ ページ38

『さて､片付いたところで』


「簓大丈夫か…そんな本気で怒らんでも」


『知らん私が楽しみにしてたチョコ勝手に食った男なんて』


「ごめんて…」


『バーカバーカ』


「はぁ…明日簓と買うてくるから機嫌直せ､な?」


『…ほんと?』


「あぁ､あれやろ｡すぐ売り切れるってやつ」


『うん』


「ん､わかった」


「俺明日ひっさしぶりの休みなんやけど…」


『私だってひっさしぶりの休みにそのチョコを手に入れるためだけに朝早く外に出て店開く前から並んで買ったんじゃボケ』


「そんな人気のチョコなのか」


『そうだよ見た目も味も良しで若い子の間でめっちゃ人気なの｡それを食べやがって』


「ごめん…」


「簓が珍しく深く反省しとるんやからもう許したってA」


『…はぁ…わかった』


「って言いながらめっちゃ機嫌悪そうやん…」


「ほら盧笙君の出番だ」


「は?…ぉわっ!!」


『んがっ!!』



零が飲み物を取りに行く時通りすがりに盧笙の肩を押しAの方に倒す




「いってて…零いきなり何すんねん!!」


『いってぇー…でも盧笙重くないのなんなの腹立つ』


「あっすまん!!怪我は?」


『ないけど少しこのまま』




そう言い背中に腕を回してそのまま抱きしめる




「目の前でいちゃつかれると腹立つわぁ」


『へーんいいだろ〜〜』


「な…なぁ…離して…無理…」


「はははっ､真っ赤だなぁ盧笙」


「こうなったんは零のせいやろ…」


「そうだったか〜」


『んー…こうしてると眠くなってくる』


「まってこのまま寝るとかやめてくれ心臓もたん」


『はいはい｡…チョコ明日絶対だからね』


「わかった…いやほんまにごめん｡食べたあとなんやもん気がついたの」


『もういいよ別にそこまで気にしてないし』


「いやめっちゃ怒っとったやん…」


『段々とどうでもよくなってきたのー』


「…なぁA」


『ん?なに盧笙』


「お前って全然昔の話せーへんよな」


『過去は振り返らない女だから』


「なにをかっこつけとんねん」


「前2年前に食べたお菓子返せ怒ってたやん」


『あれぇ』


「キモイ」


『うっさいボケ｡あれは許してないぞ簓､限定だったんだから』


「あれはあの時…たしかお前と喧嘩してそれで食べた気ぃするな」


『そうだよまぁあの喧嘩は私が原因だしそこまで怒れなかったけど』


「なにが振り返らない女やねん…」







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