色々逆なカップル [ 躑躅森盧笙 ]

いちっ ページ1

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とうとう来た…


一人前の芸人になるために今まで頑張ってきた



多くの人を笑顔にしたい､その一心で私は今まで1人で頑張ってきた






「はーほんま緊張するな…」


「大丈夫か?盧笙」


「多分…」


「隣におるから､サポートは任せとき」


「…おおきにな､簓」





コンビか…いいな､仲良さそうで




「あれ…お一人ですか?」




緊張のし過ぎで床をジーッと見つめていると隣に座っていた2人組に声をかけられた






『はい…1人です』


「へーそうなんや､1人やと大変やろ色々」


『まぁ……でも私は1人でも多くの人を笑わせたい思うてるんで』


「はははっ!!ええ心意気やん､俺らも頑張らんとな!!」


「せやな｡…足引っ張らんよう頑張るわ」


「何言うとんねん､盧笙のキレのあるツッコミがあればいけるて」


『メガネの方がツッコミなんですね』


「あぁ､名前言うてなかったな｡俺は躑躅森盧笙」

「俺は白膠木簓､よろしゅうな」


『文月A､Aでええですよ』


「Aな!あと敬語もいらんよ､多分そんな歳変わらんと思うしな」


『あぁ…はい』


「いやーにしてもほんま緊張すんな〜」


『緊張しすぎて今めっちゃ吐きそうで』


「あー1人やしな｡大丈夫か?」


『大丈夫…やと思う｡…あの､盧笙さんに簓さん』


「ん?」


『私昔からネタはおもろいのに演じると全然面白くない言われとってな｡せやから今回もまた誰も笑ってくれないんかなって不安でたまらなくて』


「そうなん?」


『これ､私のネタ帳』


「ええんか?」


『はい』


「ほな借りるな｡…うわ､なんやこれ…見てや簓」


「どれどれ｡…うっわなんやこれ!!こんなおもろい話あるんか｡…これもおもろすぎやろ､Aすごいな」


『…ははっ…ありがとう､ございます』


「っ…こ､これ､おおきにな｡…自分なら大丈夫や､俺も大丈夫かってめちゃくちゃ不安なんや｡こんなおもろいネタ考えられるなら絶対いける､頑張って｡俺も精一杯頑張るから」


「せやな､盧笙の言う通りや」


『盧笙さん､簓さん…ありがとうございます､なんか元気出てきた』


「そんならよかった!あぁそれとさん付けもいらんよ､仕事仲間やし気楽に行こ」


『はははっ､わかった｡簓と盧笙と話してるとすごく安心する｡なんや頑張れそう!お互い頑張ろ』









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