第三十一話 ページ31
『眠い、盧笙眠いよ』
「寝てないお前が悪いやろ、今すぐ寝ろ」
『冷た…ねぇなんで私の家来て仕事してんの。盧笙が寝てる間にテストの点数100点にしちゃうよ』
「んなことしたらシバキ倒すぞ。お前が無理しないか見張っとるだけや」
『別にしないよ…』
「お前昔からやることないからって寝ずにネタ考えたりしてぶっ倒れたことあるやろ」
『いやあれは……いや、記憶にないです』
「絶対あるよなお前。…はぁ…なんでこうも俺の周りは世話のかかるやつが多いんやろ…」
『面倒なら離れればいいのに』
「別に面倒なんて思っとらんわ」
『そーですか。ねぇねぇ明日タコパしようよ、簓と零さんも呼んで』
「えらい急やな…別にええけど」
『よっしゃ簓の事頼んだ、私は零さん誘うわ』
「わかった」
『ねぇねぇ先生の仕事楽しい?』
「あーまぁ大変やけどな」
『授業とか大丈夫なの?』
「…頑張ってはいるんやけどな」
『ふーん、でも生徒たちは盧笙のこと大好きみたいだし大丈夫じゃないの?そんな無理してちゃんと授業しようも思わなくても』
そう言えばキーボードを押していた手が止まりクスクスと静かに笑う
『急に笑ってどうした気持ち悪い』
「そうやっていつも口悪いくせにたまに優しいこと言うからおかしくてな。…ありがとう、お前のおかげで今の仕事頑張れてる。俺が簓と解散しようか悩んどる時も背中押してくれたのお前やったな…なーんかAに助けられてばっかやなぁ俺も」
『別に何もしてないんだけどな、まぁ助けられてるならよかった。…ねぇーそれよりもさ生徒とあーんなことやこーんなことないの??禁断の恋的な』
「するわけないやろ…んなことしたら俺ムショにぶち込まれるわ」
『なーんだつまらん。盧笙高校の先生やったっけ?』
「あぁ」
『高校か〜懐かしいな』
「…」
『なにそんなくらい顔してんのさ』
「高校の時のやろ、お前が前に話してくれたやつ」
『うん。…今高校生だったら写真とか携帯の中にあったんだろうな。私の時ガラケーだったからそんな写真ないんだよね。…というかカメラが好きじゃなくてあんまり撮らなかったからあの写真しかないんだ』
「なるほどな…すまん、嫌なこと思い出させたな」
『別に大丈夫大丈夫。…よし、休憩したし仕事しよ』
「寝ろ!!!お前2日も寝てへんやろ!!!!」
『怒鳴らんでよ…』
___
123人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くら(プロフ) - 雲隠さん» ありがとうございます!どついたれは最高ですよねっっ (2019年11月21日 21時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
雲隠 - とりあえず好き。どついたれ本舗好きにはたまらん!!更新頑張って下さい! (2019年11月20日 23時) (レス) id: fa6b997845 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃか | 作成日時:2019年11月5日 8時