第三十話 ページ30
『…あっ、いいなこれ…メモ…携帯でいいか』
「まーた仕事しとるんか」
『え…3人ともどうしたの?』
「こんな夜遅くに1人でおったら変な男に声掛けられても知らんで」
『今まさに声掛けられてる。…じゃなくて、どうしてここにいるのさ。というか私は今1人じゃ』
「あの男、お前のこと騙しとったで」
『…』
「なぁ…お前が気づかんわけないよな。なんで」
『…よく…わかんない』
「え?」
『気づいてたよ、騙されてるって。…でも、話聞いてくれる人…私に話をしてくれる人はあの人しかいなかったから』
「…なんだ、寂しかったのか」
『べっ…いや、べっ別に』
「嘘下手くそすぎやろ。はーっほんまにAは可愛いなぁ」
『キモイわ。…はぁ…寂しかったか…そうなのかな』
「…すまん…俺が離れるとか言ったから」
『盧笙のせいじゃないよ。…やっぱり私に恋人とかいらないよ、簓と盧笙と零さんがいれば満足。…まぁいつか3人も恋人作ってどっか行くと思うけど、その時はその時に考える。…だからそれまで私のところにいてよ、はい』
「これ…鍵?」
『2個作っておいた。…いらないなら私が貰うから、ん』
「A…あかん抱きしめてええか??」
『死ね』
「ひど…鍵貰うな」
『ん』
「おおきにな。鍵、貰うわ」
『はい、盧笙なら例え夜中の3時でも大歓迎やわ』
「俺は」
『警察呼ぶ』
「なんでやねん」
「なら、俺だったらどうする」
『怖いから警察呼ぶ』
「なんで俺にはそんな警戒せんのや…」
『先生だから?…はい、零さん』
「ありがとうな」
『ん。…そういやあの男の人どうしたの?』
「いかにもな集団と一緒におったからまとめてお仕置きしといたで」
『流石簓。さーてと、今日は仕事しない!!今から酒買って家で飲もうよ』
「飲む前に掃除から始まりそうやな」
『…あはは』
「棒読みや」
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くら(プロフ) - 雲隠さん» ありがとうございます!どついたれは最高ですよねっっ (2019年11月21日 21時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
雲隠 - とりあえず好き。どついたれ本舗好きにはたまらん!!更新頑張って下さい! (2019年11月20日 23時) (レス) id: fa6b997845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃか | 作成日時:2019年11月5日 8時