シリアスにならない [どついたれ本舗]

第十九話 ページ19

『あ"ー…気持ち悪い吐きそう死にそう死ぬ今までありがとう…』


「寝起きに何言っとんねん…ほら､飯作ったから」


『いらん…』


「お粥やから､ほら起きて」


『起きれない無理』


「3秒以内に起きんとどつくで｡さーん」

『おはようございます』


「よし」


「盧笙お前ほんっと怖いな」


『それな､本気でやってくるから怖いよ』


「寝癖がすごいな､ちょっと動くなよ〜」


『んー…ありがと｡…あ…お礼に零さんに私のご飯を』

「あかん｡…ほら食べや､お残しは許しまへんでぇ」


『それ忍者の食堂の人…いただきます〜｡…あっつ!!あっつこれっはぁ!?!』


「あっつあつにしたから､ほら5分以内に食べんとお仕置やからな」


『いやねぇ盧笙私何かした!?なんでそんな怒ってんの!!』


「……別に､怒ってへんわ」


『顔が怒ってる!!ねぇ簓､零さん怒ってるよね!?』


「まぁそりゃ怒るわなぁ」


『えっ何が??寝てる間に何したの??』


「これ､なんや」


『これ?これってなんの…こと…で…』



怒った顔で出してきたのは何個か完成させたネタの原稿



『…えっと､いや』


「あそこのテーブルに置いてあったやつだけかと思ったらこんなにやっとんたんか｡そりゃぶっ倒れるに決まっとるやろ」


『いや…うーんと…あっこれは一昨日やったやつで』


「嘘つけここ日付今日やろ」


『うわ』



最後に日付書くの癖なんだよな…なんてことしたの私…




「無理すんなって何度言えばわかるんや」


『いや…だって､無理してでも仕事しないと依頼人に渡せないし…』


「んなことどうでもええわ!!それで俺らが誰も行かなくてぶっ倒れたままやったらどないするんやこのドアホ!!!!」


『…はい…申し訳ありませんでした…』


「まぁまぁそんな怒るな盧笙｡Aもこうやって反省してるしな」


「零は黙っとき」


『…あれ…これお母さんとお父さん…』


「今のやり取り夫婦やな｡俺は怒られるのを面白がって見てる兄貴っちゅーとこか」


『てめぇぶっ飛ばす』


「A!!」


『ごっごめんって!!もうしないから!!二度としない約束する!!!!』


「…はぁぁ…わかった､次は絶対ないからな」


『はーい』


「返事は短くやろ!!」


『ここで先生出さんで…はい､分かりましたよ』


「大変だなAも」


『なんで隠してたのにバレたんだか…ご飯食べたらテレビ見て寝よ…』








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