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第一話 ページ1

「A〜!!早く早く!」


『ちょっ…ちょっと待って!!』


「もう…学校に遅れてまうよ!!」


『それはアンタが寝坊したのが悪いやろ…』


「うっ……まぁ急ご!!」


『はぁもう…』






なんて笑いながら前を歩く彼女に手を引っ張られる







『っ…怪我しとる…大丈夫…?』


「ん?大丈夫大丈夫!!掠っただけやから。ほらっAは笑って!!私Aの笑顔好きやな〜」


『…もう』





彼女の家庭は物凄く悪かった

夫婦の仲が悪かった、でも離婚は出来ないらしい



仮面夫婦…って言うんかな




だから喧嘩をしょっちゅうするらしい、それに巻き込まれて傷を作っている






どんなに心配しても笑顔で大丈夫と言うから…




ずっと、いつも…笑顔でいて…ずっと…元気で……





「A!」




そうやって笑顔で私の前を歩いていたのに







『…え?連絡ないんですか?』


「なんだ…仲のいいお前なら連絡してる思ったんやけどな」


『連絡もなしに休むなんて……学校帰り家によってみます』


「あぁ、頼む」






この時にすぐに行ってやればよかった


授業なんか気にせずに飛び出せばよかった








『…ぁ…え…?』




家に行けば鍵はかかっておらず中に入り部屋へ行くと天井にぶら下がったあの子がいた



一瞬で何も考えられずその姿をボーッと見ることしかできない



ふと足元を見ると何かが書かれたノートが置かれていた





"多分これを最初に見るのはAかな、父さん母さん私の事なんてどうでもいいし

仕事仕事で心配もしないだろうから




…ごめんね、私耐えられなくなってな



Aは我慢したらダメだよ、私みたいになっちゃうから



アナタだけは生きて、私の分までさ



ありがとう、こんな私の傍にいてくれて




本当にありがとう



これからもずっっとAのこと大好きだよ"






私はそれを抱きしめながら叫び、泣いた




なんで…なんで、言ってくれないの…


わからんよ…馬鹿だから



言ってくれないと…わからへんって…













____

第二話→



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くら(プロフ) - 雲隠さん» ありがとうございます!どついたれは最高ですよねっっ (2019年11月21日 21時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
雲隠 - とりあえず好き。どついたれ本舗好きにはたまらん!!更新頑張って下さい! (2019年11月20日 23時) (レス) id: fa6b997845 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃか | 作成日時:2019年11月5日 8時

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