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13話 ページ13

「久しぶりだな、元気にしてたか」


「あぁ」


『…』


「その子か、前に話していた娘ってのは」


「そうだ、可愛いだろ?」


『…父さん、私あっち行ってる』


「その前にディーノ君に挨拶しろ」


「俺はディーノ、よろしくな」


『…うん』


「??お前名前は?」


『言いたくない。…信用出来ない相手には名前を言わないようにしてるから』


「全く…この子は」


『父さん!!…やめてって言ってるでしょ。じゃああっち行ってる』


「…」


「悪いな、ディーノ君。あの子は昔嫌なことがあってそれからあんな感じになってしまったんだ」


「嫌なこと…?」


「あの子は昔すごく仲がよかった友達がいたんだが…その子がある日突然あの子のことをいじめだした」


「…」


「…まぁその子はあの子によって半殺しにされたけどな」


「はっ…は!?」


「昔からボスにさせるために修行をさせていたから力はあるんだ。でもあの子はいやいややっていた。本当はすごく優しい子なんだ…人を傷つけるなんて絶対したくないと。でもその日からあの子は毎日修行を自分から進んでしている」


「…俺、ちょっと行ってくる」






















「っいた!!おい!!」


『…』


そう声をかけるとこっちに気づく
しかし背を向けてその場から離れようとする



「えっちょ!!」


『なに』


「よかった…なぁお前って」


『父さんから昔の話でも聞いたの』


「えっお…おう」


『…それで何しに来たの』


「お前ってボスになりたくないって言ってたんだよな」


『私は誰も傷つけたくなかったから。でもそんな甘いこと言ってたら私が傷つく。…もうあんな思いはしたくない』


「…俺も一緒だ。キャバッローネの10代目ボスとか言われてる。ボスとかそういうのにはなりたくねぇのに」


『ふーん。でもならなきゃいけないんでしょ』


「う…」


『…ディーノだっけ』


「え?」


『私はアナタと仲良くするつもりはないからあっち行って』


「俺はお前のこと傷つけるなんてしない、だから」


『そんなの信用出来ない』


「じ、じゃあ何したら信じてくれるんだ!!」


『……じゃあこのナイフで手首切って』


「はぁ!?!!?んなことできねぇよ!!」


『そう。じゃあね』


「あっ待てって!!」


『…はぁ…じゃあ手首じゃなくていい。どこでもいいよ』


「…なっ……やったら、信用してくれるか」


『さぁ?』


「くっそ…どこでもいいんだな」


『…』


「…あぁぁくそーっ!!」





___

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くら(プロフ) - 27さん» ありがとうございます〜!!また雲雀さん書きたいなって思ってるのでぜひぜひ見てください( ˘ω˘ ) (2019年4月8日 20時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
27 - とっても面白かったデス。 恭君可愛いスギ///尊死… (2019年4月8日 2時) (レス) id: 83d0ffd5ad (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - かっぱえびせんさん» ありがとうございますー!!今忙しくて少ししか更新できませんが頑張ります…!! (2019年3月13日 7時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
かっぱえびせん - 面白すぎる!更新陰ながら応援してます! (2019年3月12日 0時) (レス) id: 18f009c68c (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - teさん» あああっありがとうございますーー!!!良い作品になるよう頑張ります!! (2019年3月11日 0時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くら | 作成日時:2019年2月26日 22時

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