23話 ページ23
『…』
読みたい本が見つからない
もう30分ここにいるような気がする
『はぁぁ…』
「いつまで残ってるつもりなの」
『…雲雀』
「本、探してるの」
『まぁそうだけど』
「ふーん」
『はぁ…帰ろ、咬み殺されたくないし』
手に取った本をパラバラとめくり少しだけ読みすぐ閉じて戻す
帰ろうと床に置いていたカバンを手に取ろうとすると雲雀は何かを差し出してきた
『…え?』
「これ」
『なに?……お』
なんと私の前に出してきたのは本だった
とりあえず受け取り中を読むと私が今読みたいような感じの本
『…』
「それ、貸してあげる」
『これ雲雀の?』
「そう、1週間以内に返してね」
『…1週間、はぁ…はいはい』
「じゃあさっさと帰って」
『わかりましたよ。じゃあね』
・
・
「Aー」
『なに?』
「アンタさ、なんかあったの?」
『どうして?』
「いや…少し前から変だよ?」
『…ちょっと学校でトラブルがあっただけ』
「なに?恋愛?」
『姉さんはすぐそうやって…違う。好きな人とかいないし』
「え〜うっそだー」
『嘘じゃない』
「なんかアンタ冷たくなったね…」
『…ねぇ、好きになるってどんな感じ』
「は?」
『いや…人を好きになるって』
「へ〜〜??なに?好きな人でもできた?」
『いや別に』
「…あ…そう…」
『ただ気になっただけ』
「…というか私に聞かれてもねぇ。私もそこまで好きになった相手いないし」
『ふーん…ならいいや』
「ほんとアンタ大丈夫?人が変わったみたいよ…」
『そんなことない。明日も早いから寝ないと』
「…何かあったらすぐ相談しなさいよ?アンタすぐ抱え込むから。じゃあね」
バタン、とドアが閉まりベッドに横になる
相談…できるわけないよ
命を狙われてるなんて
『…あ…雲雀の本読まないと』
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「おはよう、Aちゃん」
『おはよ』
「Aちゃん何か読んでるの?」
『小説だよ。結構面白い』
「Aちゃんってよく本読むよね」
『好きだから』
「あっねぇAちゃん。よかったら今日俺の家に来ない?」
『…いや、いい。トイレ行ってくる』
「あっ…行っちゃった」
「なんなんスかアイツ!!俺がシメて…」
「だっダメだって獄寺くん!!」
…Aちゃん…どうしたんだろ
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くら(プロフ) - 27さん» ありがとうございます〜!!また雲雀さん書きたいなって思ってるのでぜひぜひ見てください( ˘ω˘ ) (2019年4月8日 20時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
27 - とっても面白かったデス。 恭君可愛いスギ///尊死… (2019年4月8日 2時) (レス) id: 83d0ffd5ad (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - かっぱえびせんさん» ありがとうございますー!!今忙しくて少ししか更新できませんが頑張ります…!! (2019年3月13日 7時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
かっぱえびせん - 面白すぎる!更新陰ながら応援してます! (2019年3月12日 0時) (レス) id: 18f009c68c (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - teさん» あああっありがとうございますーー!!!良い作品になるよう頑張ります!! (2019年3月11日 0時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2019年2月26日 22時