私の子犬2 [入間銃兎]

成長 ページ31

『クッキー焼いたんです､どうぞ』


「あら…すごいわ｡…ん､味も美味しい」


『ほんとですか?よかった…』


「美味しいです､Aさん」


『ありがとう俊君｡…はぁぁほんとに大きくなったね…』


「お前さっきからそれしか言ってないな」


『だって大きくなったんだもん』


「はははっ､変わらずご夫婦仲良くてよかった｡…最近大変なことがありましたが､体調の方は?」


『もう全然平気です｡1人の時はインターホンが鳴っても出ないって約束もしましたし｡…あの時銃兎と一緒に探してくれたんですよね…??ご迷惑かけて申し訳ありませんでした…』


「いやいやそんな｡…本当に無事で良かった」


「僕もすごく心配しましたよ｡…それで決めたんです､絶対に無くそうって」


『銃兎と同じだね｡…頑張って､応援してるよ』


「期待の新人だな､俊は」


「ははっですねぇ」


「俊兄ちゃん!会ったら聞こうと思ってたの!!この問題ってどうやってやるの?」




俊君は勉強もすごいらしい

ほんとに完璧すぎる


そして優しい､なので(人1)はすぐに懐いた





「俊と出会ってなかったら(人1)とも出会えてなかったな」


『…そうだね､ずっと子供が怖かったから｡…俊君と会って覚悟決まったし』


「ほんとによかった｡…感謝しないとな」


『そうだね｡…確か私を探してる時俊君の家で預かってもらってたんだよね｡今度なにかお礼しないと』


「そんな､いいのよ｡あの時は緊急事態だっしねぇ｡お互い助け合いが大事よ?」


『…ありがとうございます』





ほんとに優しいな…


こんなお母さんに私はなれてるだろうか





「お母さんここわかったよ!!」


『ほんと?ずっと悩んでたもんね｡ありがとう俊君』


「いえいえ｡…また分からないとこあったら言って､教えるから」


「うん!!」








____

誕生日→←懐かしの

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す