ぶつかった相手は893(碧棺左馬刻)

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『んー…やっぱ美味しい』


「ほら､まだ食え」


『食べますよ〜』


「…」


『…見ないでください』


「無理」


『いや無理じゃない｡…左馬刻さんも食べてください』


「食ってるよ｡…なぁ､まだあのクソ野郎のファンか」


『クソ野郎…??…あ､一郎さんか』


「…」


『…ファンって言ったらどうします?』


「てめぇをぶっ殺す」


『うわごめんなさい許して』


「…」


『…いやまぁ…一郎さんのこと好きですけど今はそれ以上に左馬刻さんのこと好きですよ』


「…ふん…ならいい」


『ふふ…満足ですか?』


「少しな｡…俺だけでいいってのに」


『独占欲強いですね』


「嫌か」


『別に』


「…ん」


『ここ食べ終わったらどうします?』


「そうだな…どっか行くか」


『どこに』


「…」


『…あっ､じゃあ海見に行きましょうよ』


「海?…まぁいいが」


『やった｡…次サーモン』


「まだ時間はある､好きなだけ食え」


『ありがとうございます』








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『んーっ…ごちそーさまでした』


「あんなに食うとは思わなかった」


『予想外でしたか?…少しは払いますよ』


「いい｡…行くぞ」



目を逸らし歩き出すと手を繋ぎ指を絡ませる

なのでくっついてみると左馬刻さんは顔を少しだけ赤くさせた




『左馬刻さんって女遊びとかしないんですか?』


「あ"?んでそんなこと聞くんだよ」


『いや､私がこういうことしたらすぐ顔赤くするから』


「…はぁ､わかんねぇよ｡俺だって」


『え?』


「お前だけには顔が熱くなりやがる｡…こうやって手繋ぐのも目見て会話すんのも…お前といるだけで顔が熱くなる」


『あ…え』


「…ほんとどうにかなりそうなくらいお前のことが好きなんだ｡こんな惚れるなんて思わなかったのによ…」


『…そんな突然……嬉しこと言わないでよ』


「ほんと可愛いなお前､真っ赤じゃねーか」


『うるさい｡…私だってすごく好きだよ､左馬刻のこと』


「…あ?今左馬刻つったか?」


『幻聴｡…早く行こ』


「…お､おう」







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