ぶつかった相手は893(碧棺左馬刻)

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家のドアをバン!!と開けてすぐに鍵をかけ走る



寝坊した


仕事に遅れてしまう




『はぁっ､くそっ昨日すぐに寝ればよかった』


テレビをボーッと見てしまい寝る時間がいつもより遅くなり起きると出勤する時間20分前


急いで化粧をして外を出て走る



曲がり角を曲がった時誰かとぶつかり転んでしまった



「っ…」


『いってぇ…あっ!!あのすいま』



顔を上げるとなんとあの人だ

相手は立ってるので上から私を思い切り睨んでくる


「…またてめぇか」


『え…あ､の………すいません!!!』


「っおい!!」



これは二回目だ､絶対金を取られると思い走って逃げる



『もう…はぁっ､なに!!』



なんでこんな不運が続くの…

明日休みだし…家でゆっくりしよ…








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その日からあの人にぶつかったり取ろうとした物がかぶったりと会うことが多くなった

まぁ毎回怖くて私が逃げるんだけど




そろそろ金を要求してくるんじゃ…と毎日ビクビクして生活をしている




もう外に出るのが怖くなりお昼は自分で作るようにした

…しかし､作り忘れ今日はコンビニだ



あの人に会わないことを願いいつも行かない離れたコンビニへ向かった




『はぁ…』


「ため息はいてどうかしたのかよ」



飲み物を選んでいると後ろから聞きたくない声が聞こえてきた


怖くて後ろを振り向けない



ついに…ついに､話しかけられてしまった




待って待ってお金…えっあっ…えぇどうしよう…




「おいって､聞こえねぇのか」




これ以上無視するとやばいと思い恐る恐る後ろを振り向く




「いつも俺にぶつかってくるよな」


『えっいや…あの､わざとじゃなく…その…すいません……お金今そんなになくて…また今度で…』


「…金?別に俺はお前から金とるために話しかけたわけじゃねぇよ」



『…え…そうなの…』


「んだ､とってほしいのか」


『はぁっ!?いやいやそんな!!』


「くくっ…冗談だっつーの｡なんでこんなに会うんだろうな」


『さぁ……お昼の時間なくなるので…それじゃ…』





何の目的で話しかけてきたかわからないけど怖すぎたのでとりあえずまた逃げることに



もうほんと…やだ…怖い…








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