ぶつかった相手は893(碧棺左馬刻)

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1時間経過 ･ ･


『…はぁ…来ない｡周り気をつけて帰れば問題ないか』




頑張って外で1時間待ったが左馬刻さんは現れなかった
もちろん返信も返ってこない



多分仕事をしてるんだろうな





銃兎さんに迎え頼むのもいいけど…夜遅いし…迷惑はかけたくない
でも一応すぐ電話かけられるようにしておこう





『…よし』







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歩いて数十分

もう少しで家に着く



『…左馬刻さん…何してんだろ』



もしかして女の人と会ってたり…とか


それはないか…




『…もう…何かあったら絶対何か買ってもらお』





財布でも買ってもらおうかな､今のやつボロボロだし


なんて考えながらしばらーく歩いていると突然寒気がした




後ろから小さく歩く音が聞こえてくる





ただの通行人かもしれない､前の私なら気にしないで普通に歩いてると思う



でも今は色々あったせいでこれだけでも怖い




『…』



わざと物を落として立ち止まり拾うと後ろの足跡も同時にピタッと止まった



やばい



そう思いすぐさま銃兎さんに電話をする




「はい」


『銃兎さん!!お願いです助けてください』


「どうかしました?」


『後ろ､誰かついてきてるみたいで…左馬刻さんに連絡しても返事がないんです』


「わかりました､周りに店などありますか?」


『ないです』


「左馬刻の家の近くに確かコンビニありましたよね､そこで待っていてください｡すぐ行きます」



『はい』





電話をきった瞬間とてつもない恐怖心に襲われた


だって電話をきったらさっきよりも近くから足音が聞こえてくる




『…左馬刻さん…助けてください』





電話をかけるも出てくれない､何度も何度もかけ直しても出てくれない



はぁ…と諦めて電話をかけるのをやめた時後ろの足音がさらに速くなった



走ってる





やばいと思って私も全力で走り逃げる


しかし今日はヒールを履いてしまっている､うまく走れない





『はぁっ､はぁ!!』


「…っ!!」


『っ!?嫌だ離して!!』




追いつかれてしまい腕を掴まれた

振り払おうとしても抜けない




「やっと…やっと…捕まえた｡…僕のA」








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