ぶつかった相手は893(碧棺左馬刻)

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「ここ､嫌か」


『…寿司とか…聞いてない…』


「好きなの食え」


『私初めてなんです…こういうお寿司…左馬刻さんが選んでくれませんか…?』


「たく…別になんでもいいっての」




ここいくらするの…怖い…


とりあえず安いやつ…




値段を気にしながら安いのばっかりを頼んでいると気がついたのか左馬刻さんにいきなりデコピンをされる


結構痛かった




「お前さっきから値段気にしてるだろ」


『いやだって……もうそんな言うなら中トロ頼みますよ』


「大トロいかねぇんだな」


『…大トロ…いいんですか』


「別にいいけど｡…食いたかったのか?」


『私初めてだから…一度でいいから食べてみたくて…いいですか…??』


「おう､他にも食ってみたいのあったら言え」



左馬刻さんはニコリと優しく笑い私が欲しいのを頼んでくれる




『…ありがとうございます』








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「あの店気にいったか」


『はい!!あんなに美味しいお寿司初めて食べました…!!またっ……いや…すいません』



テンション上がって口滑るとこ…危な…



「また行ってくれんのか」


『…え?』


「1人で行くのか?」

『いや無理です』


「即答か｡…また行きたいなら連れてっから」


『へへ…嬉しい』


「…」


『…左馬刻さん?』



何故か片手で目元を覆い上を向いたので声をかけるとふいっと窓の方を見てしまった



え…どうしたんだ






「…着いた」


『えっあっ…ありがとうございます｡あの…送ってくれてありがとうございました』


「いえ」




あぁ怖い…部下とか…そういう感じの人なのかな…




『左馬刻さん本当にありがとうございました､すごく楽しかったです｡…また行きましょうね､それじゃ』




バタン､とドアを閉め家へと入っていく







「……可愛すぎんだろ､バカ」







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