ぶつかった相手は893(碧棺左馬刻)

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暫く無言が続く


どうしたらいいかわからず下を向いていると隣からライターで火をつける音が聞こえて隣を見ると煙草を吸い始めていた



『…ここ､吸っていいんですか?』


「あ"?知るかよ」


『そ…うですか…』



怖…




「…ﾁｯ…これでいいだろ」



ポケットから携帯用の灰皿を取り出し火を消す


別に消してとは言ってないんだけどな




『…土汚れありますけどどこ行ってたんですか｡…あ､まさか死体を…??』



服についている土汚れを軽く叩いて取ると手を掴まれる




「ちげーよ｡つか手汚れんだろ」


『手なんてそこの水で洗えば綺麗になります｡…じゃあどうしてこんなに』


「…森に､な」


『なんでまた…』


「俺のチームに毒島メイソン理鶯ってやついるの知ってるか」


『あぁ､あのハーフでかっこいい人』


「……そいつがご馳走するっつーから…行ってきたんだ」


『……え?ご馳走って?森??』


「アイツは元海軍だからな､軍の復活を信じて森でサバイバル生活してんだと｡んで久しぶりにご飯を振る舞うつって…」


『サバイバルっていうとどんな料理ですか?』


「あー…蜘蛛とか蛇とか…あと蛙とか虫」


『えっ…すご…でも蛙美味しいって聞きますよ』


「味は確かに悪くはねぇ｡…見た目がすげぇんだよあれ」


『へぇ…見てみたい』


「なら来るか」


『えっいや…そんな急に｡迷惑でしょう』


「来週の土曜用事あるか?」


『休むという用事ならありますが』


「なら迎えいくから､理鶯には伝えとく」


『ちょっっと待ってください!!私虫とかまぁ平気っちゃ平気ですけど食べられませんよ!?』


「味はうめぇから食ってみろって､じゃあな｡帰り気をつけろよ､A」


『ちょっ……と､って…勝手だな…』





サバイバル料理か…まぁ気になるけど


…やばいな…







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