にじゅうさんわ ページ23
『げっ…じろ君10円ない?』
「あー…あった、ん」
『ありがとう!!…お願いします』
スーパーでこうやって買い物すると…なんか、夫婦っぽい
ああくそっ…全然集中できねぇ
『よし、行こ。家帰ったらお金返すから』
「別にいいって、ほら行くぞ」
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『ただいまー』
「お姉ちゃんおか!!…え、り」
『ただいま、翔』
「…」
『この人が昨日話したじろ君だよ』
「…なぁ、おい。これ怖がってんのか…?」
『わからん…翔、挨拶は?』
「…翔太、7歳」
『小学一年。可愛いでしょ?』
「あ、あぁ…だな」
「あら、二郎君!」
「どもッス」
「大きくなったわねぇ」
『私もびっくりしたよ。はい、これ』
「ありがとうね、ホットケーキ焼いて持っていくから」
『りょーかい、先行ってて。飲み物持ってくから』
「おう」
とりあえず2階へ行き部屋に入りベットに座る
…やっぱ部屋に来ると緊張すんな
「…あれ、これ…」
机に見覚えのある手紙がありそれを手に取り中を見ると俺が子供の時に書いたAへの手紙だった
「俺が誕生日にあげたやつ…まだ残してたのか」
まぁ俺も机にしまってるけど
…もう捨てられたと思ったのに。すげぇ嬉しい
『じろ君なにして……あ"っ!!!待ってそれあの!!』
「残してあるんだな」
『いや、その…だって…じろ君が私のために書いてくれたやつだし…いっいいから!!ほら!!飲み物持ってきたよ!!』
「おう、ありがとな」
『はずい…』
「…お姉ちゃん」
少しだけ頬を赤くし俺の隣に座り飲み物を飲んでいるとドアを少し開けてひょこっと弟が顔を出す
『ん?』
「絵本読んで欲しい」
『えっとー…じろ君、いい?』
「まぁ別にいいけど」
『いいって、絵本は?』
「えへへ…忘れちゃった」
『全く…待ってて、今持ってくるからね』
「はーい」
少し待っててとだけ言い部屋から出て弟が中に入り座るのかと思いきや俺の前に仁王立ちし俺を思い切り睨んできた
「…お兄ちゃん、お姉ちゃんのなに??恋人?」
「こっこい!?いっいや…そんなんじゃ、ねーよ」
「お姉ちゃんは僕のなんだから、手出さないでよ」
こ…こいつ……
三郎みてぇに生意気だな……
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ゆる - 面白かったです!! (2020年8月20日 9時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
しゃか(プロフ) - ドナーツさん» ありがとうございますー!! (2020年4月28日 22時) (レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
ドナーツ - かはっ、可愛すぎかよ〜最高です! (2020年4月27日 8時) (レス) id: 6a5c4fc28d (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - 翔くん……どうしたんだろう…。んー、実は血が繋がってなかったとか…?まあ、家によって差はあるけど、子供が小学生の時にわざわざ子供産もうとするかどうかだし…ふむ() 続き早よ((殴 (2019年1月8日 14時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - Thistle*さん» はい!ありがとうございます( ..)" (2019年1月5日 11時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2018年11月8日 17時