幼馴染『山田二郎』

じゅうさんわ ページ13

「なぁその本取って」


『ん?…はい』


「さんきゅ」


『それアニメ雑誌だけど見るの?』


「兄ちゃんのやつよく読んでる｡でもこれはまだ読んでないから」


『それ昨日発売されたやつだからね｡…一郎さんってアニメ見るんだ』


「おう､兄ちゃんとよくアニメ見る」


『あははっ､仲良いね｡…じゃあじろ君もアニメ見るんだ』


「お前も?」


『まぁたまーにね｡なら今度じろ君の家遊びに行ってもいい??』




…え?俺の家に??


Aが…俺の家に…???



『じろ君?大丈夫?』


「…あっ…あぁ､大丈夫…」


『そう?ならいいんだけどさ｡行ける時連絡するね』


「わかった…」


『…ホントに大丈夫?』


「大丈夫だって｡…なぁ､お前こっち来た時…その､彼氏…できたことねぇって…言ってたけど」


『ないよ､じろ君と同じで告白されてたけど全部断ってたし』


「え?」


『だーって皆女遊びが激しいとか独占欲強いとか言われてる人なんだもん』


「そ､そうなんだ」



Aは縛られるのは嫌…か､まぁ昔からそうだったな

…アイツらにも前に言われたな､俺は独占欲強そうだって




「…独占欲強いやつって苦手なのか」


『えーだって縛られるの嫌だし｡じろ君も嫌じゃない?』


「ま､まぁ…」




俺はこいつが他の男と話してるだけで嫉妬するほど
…このままじゃ…







『あっねぇねぇ!!今からゲームしよ!!んで負けた方はコンビニで何か奢る!!』


「別にいいけど｡ゲーム何すんだ?」


『んー…トランプしかないからそれで』


「おっけ､じゃあやるか」


『へへっ､じろ君と久しぶりにトランプする』



なんて可愛く笑いながらトランプを取り出す

ホントに…なんでこんな可愛いんだよ



『スピードやりますか』


「ぜってぇ負けねぇ」


『私だって｡よしっやろ!!』









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