幼馴染『山田二郎』

じゅうにわ ページ12

「あぁ…わりぃ､そのトーク消してくれ」


『え?いいの?』


「…2週間前に告られたんだよ｡それで断ったら連絡先だけでもってうるさくて…仕方なく」


『ふーん…やっぱじろ君モテるね』


「んなことねーよ」


『じろ君の友達から聞いてるよ?私が来る前の日めっちゃ可愛いって噂の1年の子に告られたって』


「…あいつぜってーいつかシメる…告られても断ってるから彼女とかいねーよ」


『ふーん｡…そっか｡はい､トーク消しといたよ』


「おう､さんきゅ」


『ねね､暇になったら電話してもいい?』


「え…あ､あぁ…いいけど」



…電話…電話か



『ふっ…はははっ｡じろ君なんでそんな嬉しそうなの』


「ばっ!?べっ別に」


『え〜なんか嬉しそうに笑ってたよ今』


「〜!!見んなバーカ」


『うわっちょっと!!』




右手で自分の顔を隠して左手でAの目を隠す





『ねーはーなーしーてー』


「…無理」


『無理じゃないって!!』


「無理なもんは無理」


『そんならこうするまで!!』


「うわっ､ちょっ!!おっおい…ははっ､あははっ!!まじやめろって!!」




俺の手を掴んで離そうとしていた手を離して次は脇腹に移動させくすぐる

我慢ができず手を離すがAはくすぐり続ける




『昔と変わらずここは弱いんだね〜?』


「はっ､も､もうやめろって!!」


『えっ､ちょっ!?』


「うわっ!?」



やめさせようと手を引っ張るとそのままAは俺のほうに倒れてきてAが俺を押し倒すような形なってしまった



『いってて…もう引っ張らないでよ』


「…」


『え?じろ君顔が真っ赤に…』


「…はやく…退けって」


『ごっごめん…』




今の状態に気がついたのかAも顔を赤くさせて俺から離れる



今のはやばいだろ…クソッ…




『じ､じろ君…ごめん』


「別にいいって｡怪我してねぇか?」


『え?うん…してないよ』


「よかった」


『っ…ちょっ…と』



ニコリと笑ってポンポンとAと頭を撫でる
すると顔を真っ赤にさせて目を逸らしていた



「え?…っ!?!!悪い!!あっあの今の身体が勝手にというか…その」


『…昔は私だったね､こうやってたの』


「あ､あぁ…だな」


『まぁじろ君に撫でられるのも悪くないね』


「…え?」


『あー喉乾いた』




…今のすげぇ録音したかった…





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