幼馴染『山田二郎』

じゅうわ ページ10

「今日もお昼美味しそうだね〜!!いいなぁ」


『ありがとう､お母さんにお弁当褒められたって言ったらすごく喜んでたよ｡料理するの大好きだからそう言ってくれると凄く嬉しいんだって』


「Aちゃんのお母さんって絶対美人だよね､二郎君見たことない?」


「…まぁ綺麗っちゃ綺麗」


「そんな美人な母親とか羨ましすぎだろ…なぁ今度家遊びに行ったらダメか?」


「なっお前…」


『あははっ､別にいいよ』


「A…」


『じろ君も来なよ､弟も喜ぶし』


「…え?弟?」


「へえ!!Aちゃん弟いたんだ!!」


『うん｡…あ､じろ君知らないか｡私が小学卒業する頃に産まれたんだ』


「ふーん…じゃあ今日行くわ」


「なら私達も行こうかな」


「てめぇらは今度行けよ」


「二郎君だけズルいー」


『あはは…今日はちょっと無理かな､明日なら大丈夫だよ』


「おっ!!なら明日皆で行こうぜ」


「決定ね!!」


「…ﾁｯ」




…Aの部屋に他の男をいれるなんてしたくねぇのに…







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放課後 ──



「んでここが音楽室」


『吹奏楽部練習してる｡部活入ろうかな〜』


「やってたのか?」


『前の学校でね｡でも私めっちゃ上手いってほどじゃなかったし｡じろ君は部活入ってないんでしょ?』


「あぁ」


『部活入ったら帰り一緒に帰れなくなっちゃうしやめとく』


「…っとに…クソ…」


『えっな､なに??』




なんだよ今の…可愛いこと言いやがって…


可愛すぎだろ…





「…なんでもねぇ､大体は案内したしもう帰ろうぜ」


『あっ､うん｡ねぇ今日この後家来る?』


「昼に無理だって言ってただろ」


『久しぶりにじろ君と2人で昔の思い出話したかったからあぁ言ったのー』


「……」





なんで…なんでさっきからこいつ…



可愛いことしか言わねぇんだよ……









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