家に帰ったらパン一男性が座ってます

6個 ページ6

『んーーっ…やっと終わった…』




時計を見れば21時になっていた



帝統…は､確か今日は賭場に行くから来ないって言ってたっけ



よし…ゆっくり帰ろうかな





「おい､今からここにいる奴らで飲みに行くぞ」


『えっ』



この反応したのは私だけではない


他に残って仕事をしている3人も同じ反応をした



「あ?」


「す､すいません…私家に帰らないと」


「なに?俺よりも大事な用事とかあんの?へーそうお前ここ辞めたいんだ」


「っ…いっいえ…やっぱり､大丈夫です」


『…』


「…お前も用事ある､とか言わねぇよな｡つか見た目的に彼氏なんていねーだろ､ぜんっぜんお前可愛くないし｡お前に告白されたら俺死ぬかもしんないわ」




なんてゲラゲラ笑いながら言う上司




彼氏はいないけど告白されたわクソっ


誰がてめぇみてーなオヤジと付き合うか､こっちだってお前に告られたらその場で破裂するわ




『…はい､店探しておきます』


「おお」




帝統は…まぁ来ないって言ってたしいいかな





『雨か…｡天気予報見ててよかった』









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『う､おえっ…クソあのクソ野郎上司…2軒目も行くか…』



もう今は0時を過ぎている



明日は休みなんかじゃない普通の出勤日




『はぁ…あ…?』



壁に手を付きながら歩いているとドアの前に誰かが座ってる




『だ､帝統…?どうしてここに…』


「…お…まえ､帰ってくんの…遅すぎ…つか酒臭」


『何時から…』


「あー…19時とか」


『まさか…濡れた格好でこんな時間まで待ってたの?』


「今日行く予定じゃなかったけどすっごいお前に会いたくて｡…雨降られたし､泊まろうと思ったけどお前全然来ないから」


『ご､ごめん…飲み会に誘われて｡それよりも早く中に入らないと』


「…あぁ…」


『帝統大丈夫?フラフラしてるけど…』


「すっごいダルい」


『ちょっと動かないで｡…やっぱ熱あるじゃん､途中で諦めて乱数さんの家か夢野先生のとこに行けばよかったのに』


「だっ､て…お前に会いたかったから…」


『はぁ…早く入って､というか暫く泊まって』


「悪ぃな」


『いいよ､病人はさっさと寝てくださいな』


「ふはっ､なんだその喋り方」


『うるさいっての､今酔っ払ってんだから』


「…そういやほんとに酒臭いなお前」


『二度も言うんじゃねえ』



バシッと強く頭を叩くと怒鳴られた






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