家に帰ったらパン一男性が座ってます

26個 ページ26

『ねー帝統ー暑いなぁ暑いよ』


「…離れる気はねぇよ」


『なんでー…布団かぶらなくても寝られるでしょ?』


「あぁ」




そのまま片足を上げて上に乗っかっている布団をどかす




『よし』


「足癖悪」


『そんなことないし』




そう言い足を絡めてピッタリとくっつく




「…暑いんじゃねーのかよ」


『布団とったら暑くなくなった』


「なんだそれ…」


『別に嫌なら私離れるけど』


「嫌なんて言ってねーだろ｡…足､大丈夫か」


『平気』


「…明日迎えに行く､だから残業なんてしないですぐ帰ってこいよ」


『そーんな無茶な｡まぁ頑張ってみる』


「おう｡おやすみ」


『おやすみ』









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『…そろそろ時間…よし､今日はちゃんと終わった』




帰ろうと思い準備をしていると…




「あの､今日飲み会があるそうで…」


『は?…あっ､ごっごめんね』




思い切り後輩を睨んでしまった

やばいよ怖い先輩だって噂広まるよ




『…はぁ…もしかして苛立(いらだち)さん?』


「は､はい」


『そっか…なら断れないね｡アナタも大変でしょ､あの上司に振り回されて』


「えっあ…」


『ふふ…いいよ､私しかいないんだしさ』




…にしても､どうしよ



クソに誘われちゃ逃げられない…この子に頼んで帰ることもできるがこの子可哀想だし明日絶対仕事どころじゃなくなりそうだし




『…はぁ…行こっか』


「あの…すいません…」


『謝ることないよ､急ご?何言われるかわからないし』





…あ…帝統今日迎えに来るって言ってたな




そう思い外に出ると会社の近くに見慣れたコートを着た男性がサイコロを持ちながら立っていた




「あの人さっきからずっといるんですよね…誰か待ってるんでしょうか」


『…あー…えと､私の知り合いだよ｡苛立さんはどこに?』


「もう少しで来ると思います」


『そっか､先に行ってていいよ』



そう言い帝統に近づいて肩をとんとんと叩く
そして訳を説明するとめちゃくちゃ不機嫌になってしまった



そりゃそうだ､わざわざ迎えに来てくれたのに帰れませんだなんて







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