家に帰ったらパン一男性が座ってます

12個 ページ12

『ありがとうございました､いきなりお邪魔してすいません』


「いえいえ､小説喜んでもらえて良かったです」


『本発売されたら絶対買います』


「まったね〜Aちゃん!次は僕とデートしよ?」


「だーっ!!おい乱数何言ってんだよ!!ダメに決まって…」


『いいよ､デートしよっか』


「えっ?いいの!!」


「はっ､い､いや…は???」


『…ふふ…うーそ､行かないよ』


「えっ!嘘なの〜…うえーん…」


『えーちょっ…えー…』


「ねぇ､行こうよ…?」



私の手を握り涙目で見つめてくる




…あっあざとい…




『うん…いいよ…行こうか…』


片手で目を覆い顔を逸らす



「〜っ!!ぜっったい行かせるかよ!!帰んぞ!!」


『うわっちょ!!手がとれる!!』









_____________









_______









____




ガチャっとドアを閉めたと同時に帝統は抱きついてくる



『…何､どうかした?』


「なぁ､本気で乱数とデートする気かよ」


『してもいい?』


「絶対やだ」


『やっぱり｡…行かないよ､乱数さんには謝っといて､お願いね』


「ん…」


『あーーっ…なんか今日の帝統変だよー助けてー』


「ホント…俺なんでこんなお前に惚れ込んでんだ…」


『え?』


「好き…大好き…」


『うん､よしよし』


「んん…お前に撫でられんの結構好き」


『もっと撫でろって?』


「…」




無言で私の手に擦り寄る


それが可愛くて思わず抱きしめた




『可愛すぎない?』


「それ言うの俺の方だろ…」


『しーらない｡…よしよし』


「ん……あ､そうだ｡明日はまっすぐ帰ってくんだろ?」


『え?えーと､んー…絶対とは言えない』


「…」


『家来るの?』


「いや､明日は行かない」


『りょーかい』


「…」


『なに?』


「…仕事…ないんだろ､もう暫くこうさせろ」


『全く…それならリビング行こ､ね?』


「…わーったよ」






___

13個→←11個

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す