お話..最終話 ページ39
「…なぁ」
『んー』
「さっきは…悪かった｡黙ってろなんて言って」
『別に傷ついてないよ､気にしないで』
「…ん」
私の手をとり指を絡めギュッと握る
私も握り返して零にくっつく
「僕のせいで迷惑かけて本当に悪かった」
『別に気にしないのに｡…どっちも怪我なくてよかった』
「今日は僕がご飯作る｡何が食いたい」
『えーじゃあ…オムライス』
「じゃあ今日はオムラ」
『と､ハンバーグに青椒肉絲…それから…あ､パスタも食べたい｡あとハムサンド…んで』
「おい」
『なにか』
「どんだけ食べる気だ｡…今日はオムライス､明日またAの好きなの作ってやる」
『約束だからね｡…遅くなったら許さないから』
「あぁ､わかった」
_______________
______
『零ー』
「なんだ」
『なんだじゃないの､お皿洗ってるの見えないかな』
「見えてる」
『後ろから抱きしめてたらやりづらい』
「いいだろ､今はこうしたい」
『…はぁ…仕方ないな』
「んっ」
『っ!?!ちょっ!!耳に…ばっか!!』
「…ん､いや?」
『皿落とす!!』
「大丈夫だ」
『あぁもう…』
「A」
『なんですか』
「好き」
『はいはい私も好きです』
「かる」
『…あの時､離れるつもりはないって言ってくれてすごく嬉しかった｡私ももう二度と零と離れたくない』
「あぁ､俺も絶対離れない｡…二度とお前を離さないからな」
『じゃあ私がまた橋から飛び降りたらどうする?』
「追いかける」
『なんか零なら橋から落ちても死ななそう』
「お前を助けるために落ちたのなら死なない自信はある」
『はははっ､何それ｡…ありがとう』
最初はもう二度と会えないと思っていたのに､絶対に恋人同士にはなれないと思ってたのに
『零』
「ん?」
『大好き』
「急に…気持ち悪」
『殴っていいの』
「嘘だ悪かった｡…嬉しい､ありがとうな｡俺も大好きだ」
end ─
終わり
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くら(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます､修正しました｡申し訳ありません( ..)" (2018年10月5日 7時) (
レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話に誤字がありました。「デコピンされたり」ではなく、「デコピンされたい」です。 (2018年10月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くら
| 作成日時：2018年8月11日 0時
