お話..3 ページ3
「っ…おまっ…まさか!!」
『せーかい｡……ごめんなさいね』
サングラス越しに相手をギロりと睨み引き金を引く
目の前には血を流しもう二度と動かない身体
こんな仕事､どうして私はやっているんだろう
── なんでアンタはそんな簡単なことも出来ないの!?
こんな出来損ないの娘なんていらないわ…どっかいって!!
ちげぇつってんだろ!!
泣けばいいと思うんじゃねぇよガキが ───
『…どっかいって欲しいなら…全然使えなくていらないなら捨てて欲しかった』
ベッドに横になり目元を抑える
…楽になりたい
_____________
_______
___
「こんなところでボーッとして､どうしたんです?」
ベンチに腰掛けボーッとビルやらの光を見ていると声をかけられた
『ただ夜景を見ていただけだけど｡…どうして私のいる場所がわかるの』
「ただの勘ですよ」
『…何故私に用事もないのに会いに来るんです?』
「貴女に会いたいから」
『はぁ…意味がわからない』
「…本当の姿が見たいんですよ」
『なんのことで｡私にはさっぱり』
「その姿は偽物ですよね｡本当の貴女はどのような姿なのですか」
『偽物だとしても教えるわけがないでしょう｡…そろそろ時間､じゃあま…』
「…逃がしませんよ」
腕を掴まれそのままベンチに押し倒される
『誰の命令で､ジン?』
「僕個人が気になるだけですよ｡…誰にも言いませんから」
『アナタのような謎の多い人物と約束なんかできません｡離して』
「…嫌と言ったら?」
『心臓に穴を開けますが?』
「君に殺されるなら嬉しいね｡…血が苦手なのに出来るんですか?」
『ッ…はぁ…なら姿を見せたらアナタの秘密教えてくれます?』
「それは嫌です」
『なら離せ』
「それも嫌ですねぇ」
『…お願いだから､離して…』
何故だろう｡…何故､この男にこうされると胸が苦しいんだ
押し倒されるなんて何度もされてきたのに
口説かれるなんて何百回もされたのに
「…すみません､泣かせるつもりは」
『帰る…もう二度と私にあのようなことはしないでください』
…まさか…まさか
なんで…よりにもよって…
『ホント…使い物にならないクズだな…私は』
. .
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くら(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます､修正しました｡申し訳ありません( ..)" (2018年10月5日 7時) (
レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話に誤字がありました。「デコピンされたり」ではなく、「デコピンされたい」です。 (2018年10月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くら
| 作成日時：2018年8月11日 0時
