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診察..45 ページ45

『…』


「…」




無理だ…無理、緊張し過ぎてどっちも背中向けてるよ



無理…



「…ん」


『わ…寂雷さん…??』


「こうしててもいいかな」


『え…あ、あ…は…い…』



どうしようかと考えていると後ろから抱きしめられる


心の臓がめちゃくちゃうるさくなるのがわかる




「…また我儘を言うんだけど…いいかな?」


『なんですか…?』


「こっち、向いて」




耳元で囁かれ変な声が出そうになった




もぞもぞと動き寂雷さんの方を向く




『こうでいいですか…?』


「ん…うん、ありがとう」



ニコッと笑い抱きしめる
顔を見るとめちゃくちゃ顔を赤くしそうだったので胸に顔を埋める



『寂雷さん、今日はホントにありがとうございます。すごく楽しかったです』


「私もすごく楽しかったよ。…また君と出かけたいな」


『もちろんです、次は遊園地に行きませんか?』


「遊園地…」


『どうかしました?』


「いや…こんなおじさんと言っても楽しいのかなぁ…と」


『だーかーら!寂雷さんはおじさんじゃありません!!だから行きましょ?』



目を合わせニコリと笑うと寂雷さんは照れくさそうに笑い"ありがとう"と言った



「遊園地なんて何年ぶりだろう…最後に行った日も覚えてないくらいだから結構前かな…」


『ふふ…同じです、私もいつ行ったのか』



くすくすと笑いぎゅうっと強く抱きしめる




「…また我儘を言いたい。何度もごめんね…」


『何度でも聞きますよ、ぜひ言ってください』


「寂雷、と呼び捨てで呼んでみてほしくてね」


『…あ…え?呼び捨て…ですか…?』


「無理にとは言わないから」


『…1回だけですよ?…寂雷』



小さくボソリと呟くと寂雷さんは嬉しそうに笑ってありがとうと言い私のおでこにキスをする



『う…恥ずかしい…』




顔を真っ赤にさせてぎゅうっと強く抱きしめるととんとんと背中を撫でてくれる

それがとても落ち着く、緊張で寝れるのかとか思っていたが今すぐにでも寝れそうなくらい落ち着く




…まぁ…本当に寝れるかどうかわからないんだけど…




「気分は悪くないかい?大丈夫?」


『ん…平気ですよ。…寂雷さんのおかげです』


「それはよかった、安心したよ」





…寝られますように……







____

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しゃか(プロフ) - はおさん» めちゃくちゃに嬉しいお言葉ありがとうございます!!ヒプ初作品であまり自信が無かったのですがそう言っていただけで嬉しいです…!ありがとうございます🙇‍♂️✨ (2022年6月6日 20時) (レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
はお - こんにちは。何周かさせていただいてます。久しぶりに来たのでコメントを残させていただきます。この作品は私が寂雷に落ちたきっかけで、よりヒプマイ生活が楽しくなった思い入れのある作品です。このようなお話を作ってくださり本当にありがとうございます。 (2022年6月5日 23時) (レス) id: 06c982d24f (このIDを非表示/違反報告)
しゃか(プロフ) - 斎さん» ありがとうございます…!いやほんとに先生かっこよすぎて尊いですよね (2021年6月20日 0時) (レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
- 寂雷カッコイイ尊い (2021年6月19日 8時) (レス) id: 8766145e6a (このIDを非表示/違反報告)
しゃか(プロフ) - 聖羅さん» あああっありがとうございます…!! (2021年3月3日 10時) (レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃか | 作成日時:2018年7月25日 1時

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