片想い［神宮寺寂雷］

診察..42 ページ42

『おー…』


「綺麗だね」


『…うん､よし｡いっぱい写真撮れました』


「ふふ､よかったね」


『…これ､撮ったらたまたま先生写ってるんですよ』


「え?…本当だ､後ろ姿かな」


『はい｡…消した方がいいですか?』


「Aさんの好きにしていいよ」


『じゃあ…残します』



すっごくかっこいいし…消すわけないよね



『じゃあ川の魚見ましょう､教えてください』


「ん､いいよ」






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『へぇ…すごいですね』


「…あまりここで大きな声では言えないけどこの魚は刺身にして食べるのが一番美味しいんだよ」


『ふふっ…それじゃあ釣りに行った日寂雷さんの家にお邪魔しますね』


「あぁ､もちろんいいよ」


『あっ､次あそこ行きましょう!!』


「走ると転んでしまうよ」




はしゃぐAを見てクスリと笑う寂雷




「…本当に可愛らしい」


『寂雷さん!遅いですよ!!』


「ふふ…今行くよ」








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『…じ､寂雷…さん…』


「ん?」


『お､おいくら…ですか…ここは…』


「気にしなくてもいいよ」



夜ご飯は寂雷さんが前に私と行ってみたいと言っていたレストラン




無理､私今日の格好間違えたんじゃ…


まぁ…個室だから別に誰かに見られるわけじゃないけど…






『…』


「…気に入らなかったかい?」


『いっいえ…その､緊張して…すいません……』


「謝る必要は無いよ｡…今は君と私だけだよ､安心して」


『…いや…それはそれでめちゃくちゃ緊張が…』



情けない…そう思い下を向くと寂雷さんは立ち上がり後ろから抱きしめてくれる




「…大丈夫だよ､A」


『ッ…ほんと…寂雷さんズルい……』


「耳まで真っ赤」


『うるさいですーー』


「ん…よしよし､可愛いね」


『もう…』





ほんっとに…寂雷さんには敵わないな…






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